顕幽表裏のブログで語っている神道霊学・霊術の用語について解説します。

 

 

 

①眷属

古の先人がこの世界に存在していた不可思議な力を発見し、それを『魔』と呼び畏れ崇めたことが始まりであり、これが日本神道となっていったのです。神道以前に存在していたこの不可思議な力を、後の人達は、「神霊」とか「眷属さま」と呼んだのです。

これらの力は、この世界に存在する或る種のエネルギーが具現化したものです。また神霊・眷属と人間との関係は深く古来より信仰があり、神社の末社に奉られている神々などがそれでります。

 

 

②修祓(しゅばつ)

神道に於ける重要祭式行事(霊術)の一つ。

神道では祈祷や霊術、禁厭に於いて最初にこの修祓を行います。これが出来なければ、本来の意味での祓いも除霊も出来ないのです。この修祓をきちんと行うためには警蹕(おせい)がきちんと出来なければなりません。

然し今の神社界では、この修祓の意味さえ忘れ去ら、きちんとできる神職がほとんどいません。

 

 

③直毘霊(なをひ)

一霊を直毘御霊(なをひのみたま)といい、直毘霊とは「永遠の中今」である。直毘霊は、唯一存在する人の実在であります。これを別名で「真我」といいます。

 

 

④四魂

四魂とは、「荒魂(あらみたま)」・「和魂(にぎみたま)」・「幸魂(さきみたま)」・「奇魂(くしみたま)」からなる。

神道曰く、我々人間という存在は人間を構成する四つの魂と一霊と肉体からなるものなのです。

 

 

⑤タロジ

現世からその存在が失われた存在であり、死者の想念体とか、低級心霊の想念体が現象化したもの。

「タ」と「ロ」と「ジ」を漢字にすると「怨」となります。

 

 

⑥禍津毘(まがつひ)

人の悪しき想念体や、忌地、忌事などによる災いや穢れを齎す要因。

 

 

⑦恩頼(みたまのふゆ)

神恩感謝、即ち神や神霊からの御蔭「おかげ」なるもの。

 

 

⑧應現霊(おうげんれい)

私たち肉体を(持った霊をいいます。この霊は、現世の自分の肉体と共にあり死後消滅するものです。

 

 

⑨自現霊(じげんれい)

自分の前世、過去世の応現霊であり、今でも霊界に存在している霊をいいます。

 

 

⑩歸玄霊(きげんれい)

自現霊の元霊をいいます。これは大直毘霊より分かれた分霊(直毘霊)でありますが、應現霊は血縁(血族)による霊の繋がりであり、自現霊は『遠祖明神』であります。そして歸玄霊こそが『真我』と言われるものなのです。

 

 

⑪大直毘霊(おおなをひ)

霊的世界は天国などではなく『大直毘霊(おおなおひ)』という存在原理があるのみです。当にこの世界(幽世、現世)そのものをいいます。神道では高天原とも呼びます。

 

⑫霊団

霊の行きつく先であり、それを『霊団』と呼んでいます。
霊団とは、霊縁や血縁等のその者と特に所縁のある直毘霊の集合体のようなものです。但し必ずしも祖先とか親子兄弟だとかに限らない場合もあります。その時々の人生での強烈な生きざまや因縁が霊団を形成することもあります。

人の死後、霊(直毘霊)は霊団に習合されて浄化再生のプログラムを実行していくのです。

 

 

⑬遠祖明神(とほつみおや)

神道では、自己の祖先霊の内にいられる「高級祖霊」のことをいいます。

此の高級祖霊とは仏教で云う「ご先祖様」と同様な意味を持つが、決定的に違うことは「遠祖明神」は消えていくものであります。いつまでも存在していてはならないのです。

 

 

⑭上り魂・下り魂

幽世の根源世界にあって浄化されたものが上がり魂で、下り魂は現世に降りるために用意された「霊」(聖なる言霊)である。これが人間の魂と結びついたときに偉大な人物が生まれる。

この神聖なる下り魂を鎮魂行によって受容した者は偉大なる浄化と変貌を遂げると言われている。

 

 

その他にも色々と、霊術や禊、鎮魂法の用語などがありますが、当勉強会に参加されれば詳細はお伝えしてまいります。

 

ご縁があれば、当勉強会や禊合宿にご参加ください。

 

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