元々我が国にはなかった「墓」なるものが出来てしまったため、彼岸になると「墓参り」をしなければならなくなってしまったのです。


然し、随神(神道)では、夏越と晦日の前に「墓浄め」の儀を執り行います。


昔のブログでも書きましたが、再度ご案内いたします。


お墓に参ります。

まず最初に墓の清掃をします。

次に、祭壇を設けて穢を上げ、結界を張り直します

故人(遠祖明神)の名前を唱え、自分の名前を述べて、御霊たちの浄化向上を願うのです。

『ご先祖様、もうこちらに戻ってくる必要はありません、あなたと私達は別の世界にいるのです。死を以て別れたのです。私達現世に残るものは貴方たち遠祖明神の浄化向上を願います。だから心配しないでください。私達は、あなた方が上がることを願っているのです。何時までも未練や執着を残していたら貴方の為になりませんから』と、このような気持ちを伝えます。

そして『大祓祝詞』と『萬霊供養祝詞』を奏上します。

きちんとできると、その場が本当にクリアに綺麗になります。

隣のお墓と全く場が変わってしまいます。

これが本当の先祖供養です。

そしてお墓を後にしたとき、塩を足元に撒いてその上で靴底を浄めてから帰ってください。