味の素(AJINOMOTO)のクックドゥーの汚いコマーシャルを見て、このBlogを書きました。

 




我が国の食卓では、大皿料理を食べる時は、先ず自分の食べる分だけ、大皿から取り分けて小分けにします。

この皿を銘々皿といい、直箸(マイ箸)で取るのではなく、取り箸がキチンと添えてあります。

それを用いて各々が銘々皿に取り分けていただくのです。
 
昔は「銘々膳」又は「箱膳」というものがあって、食事のときには自分の目の前に運ばれてきて、それを頂いていました。

大正時代ぐらいから、チャボ台が普及して、その後テーブルができてからは、食事の形式が大きく変化しました。

現在でも旅館に泊まった時や宴会などには、この膳か出て来ることもあります。

日本では古くから明治期まで、この「銘々膳」が基本的な食事スタイルでした。

日本の食事のマナーが最高であるとは申しませんが、とても合理的に洗練されたものだと感じます。

日本では手に持って良い食器(椀、丼、重、小皿、小鉢)と、持ってはいけない食器(揚げ物皿、大鉢、刺身皿、焼き物皿)があります。

食器を手に持つ食文化のない朝鮮半島や、飲食物をすすることのない欧米や、前屈姿勢で食べることはマナー違反ではない地域も存在します。

皿などの食器を手に持たない文化圏では、日本人が不用意に食器を持って口元に近づけると、マナーに反することにもなります。

しかし、必ずしも食器を食事の際に口元に運ばない食文化の上で、食器に顔を突っ込んで食べる前屈する犬食い姿勢が推奨されているわけでもありません。

ただ口元に料理を運ぶための専用の食器や、食器に口を付けない様式もあり、そのどちらでも手にとって良い食器(椀や小鉢など)以外は手に持つことはありません。

ある話では、韓国人から「韓国では食器を持ち上げるのは乞食だけだ」と言われたそうだが、それを聞いた台湾人が即座に反応して「台湾でも、頭を低くして茶碗の飯を食べるのは犬しかいない」と言い返したこと言う話が、台湾ネットで話題になったということです。

(๑•̀ㅂ•́)و✧

前かがみになるのは韓国の食器は重く、材質が金属のため触れれば火傷しそうに熱くなるので、韓国で暮らす外国人も現地ではそのような食べ方になることもあるということですが…。

韓国駐留の米兵から聞いたことがありました。

『この国に来て何が辛いかだって?』

『食事の時間がまるで拷問だ‼!』

(¯―¯٥) (@@;)

美しくはないですね


神道の、献饌(けんせん・神様に食事を供すること)では、神前に八足案を用意して、その上に三方を置き、その中に神饌(お酒・米・塩・水・魚・野菜など)をキチンと揃え置いたものを奉るのです。

そこには整然と整った清浄な御食が神様に供えられるのです。