人がこの世に生を受けて生まれてくる理由は、この世で自分の役目を果たすがためである。
しかしこのような人達とは違い、直人(ただびと)という人がいます。
直人は何をする為でなく、また何か使命を持ってこの世に生まれてきた訳ではないのです。
いまこの世に存在している、そしてただ過ぎゆく現象事象にすべてを任せ、命消えていく時までただ生きていくのです。
彼等はこの世に生まれてきたけれど、何者でもないものを喜べといっています。
人は何かをしなければならないのではなく!
人はある理想にたどり着かなければならないのではなく!
ただそこに在るのです。
また、人類の中で何かの役目のために生まれてきた者もいる事も事実です。
その者たちを『世界精神』と呼んでいます。
彼らはこの世に使命を持って転生してきています(天命人)。
『直人』と『天命人』とは違います。
そして直人とは、社会的パラサイトでもありませんから混同しないように。
天命人とはこの世に使命を持って生まれてきた者で特殊な人達です。
また普通の人間とは、過去世の因縁や業を昇華する目的を持って生まれてきた者達です。
直人は、この世に生まれてきた事で、何かになりたいとか、何かが欲しいとか、何かをしたいといった欲求さえもありません。
当に老子10章の一句にある様な『天の門が開いてもそこに自ら行かない(雌の態度)』ということができるのかと言うことを問われています。
人間としての最後の転生(浄化向上の最終段階)が直人なのかも知れません。
これ普通の人には分からないだろうな!