般若心経にある『五蘊(ごうん)』というものが人の心と体の作用である(作用する)『欲』というものを起こす原因なのです。
またの名を『無明(むみょう)』と言い、またの名を『自我』と呼ばれる真の自分のコピーを作る厄介なものなのです。
それではこの五蘊を解説すると、『色』、『受』、『想』、『行』、『識』の五つの蘊を云います。
蘊(skandhah)とは、動きつつあるものという意味であります。
そして色(rupa)とは、対象物を云い一切の形あるものを示します。
受(vedana)とは、感覚、感情でありそれを意識することをいいます。
想(samjna)とは、観念、概念でありその働きを考えることであります。
行(samaskra)とは、意志、判断であり物事の行動を考えることであります。
識(vijinana)とは、理性、 智であり人間の最高の感情であるのです。
然し実は、人間はこの五蘊があるために暗闇を彷徨うのであります。
『識』を一般的に解釈すると人間の持つ最高叡知、もしくは倫理道徳のように錯覚するが、真実は過ち犯しけむものの本性なのです。
これは人のヒューマニズム、または誤った人の持つ善意の価値観なのです。
般若心経では、『五蘊皆空』といっていますが、その真意はこの五蘊は本来は無いものであると語っているのです。
然し仏教の長い歴史上、この五蘊の迷雲を払拭しようとしてきたが、いまだ至らず今日に至っているのです。
神道に於てはこの『五蘊』の意味を理解し、更に『識』の正体と『識』を破する術を知っているのです(ロイ)。
このことは私がブログで何度も言っている、『真我』と『自我』の違いを理解することに問題解決のヒントがあります。
仏教でいう『悟り』とは、神道に於ては全くと言っていいほど、その価値や必要性を伴わない一つの到達するレベルの問題です。
人の世の中では重宝されても、神代では全く必要のないものなのです!
勉強会の案内
神職が語る、神道と霊学・霊術の勉強会です。
➀大祓式・祖霊祭
※初めての方でも参加できます。
日 時:6月20日(土) 13:00~17:00
場 所:杉並区の公民館
内 容:大祓式、祖霊祭、直会
締 切:6月15日(月)
②霊学霊術講座(神霊の話と鎮魂法)
日 時:6月21日(日) 10:00~17:00
場 所:杉並区の公民館
内 容:拝神行事、霊学霊術講座、鎮魂法の実修、直会(昼食付)
締 切:6月16日(火)
③禊の会
※初めての方でも参加できます。
日 時:6月26日(金)~28日(日) 12:00~翌々11:00頃(1泊2日から参加できます)
場 所:禊会(栃木県の神社の宿坊で開催)
内 容:夕朝の禊、山駆けと奥宮での拝神行事、霊学講話、初学講座、神社での一番祈祷(朝夕2食付)
締切り:6月22日(月)
お問い合わせ、申し込みは下記まで。
連絡先:kenyu.kouza@gmail.com