国連ILOと道普請人ケニアの新たなチャレンジ物語-その1 | サバンナの風のブログ

国連ILOと道普請人ケニアの新たなチャレンジ物語-その1

みなさま。

今回、道普請人ケニアは、おっかなびっくりの冒険に乗り出すことになりました。というのも一般的に治安が安定していないと言われているガリッサ郡をILOがプロジェクト対象地域に選んだからです。ILOさんは大切な顧客・パートナーです。尻込みしていてはNGOビジネスが成り立ちません。

下の地図のとおり、ガリッサ郡は内戦の続いているソマリアと国境を接しています。郡の住民の大多数はソマリア系ケニア人です。国境にはフェンスもないので相互の往来は比較的自由です。時にはアルカイダの流れをくむアル・シャバブと呼ばれるゲリラの人たちが越境し郡都のガリッサの町で爆弾攻撃をするのが問題です。また、伝統的にガリッサに至るハイウエイは山賊が出ることで有名です。




ナイロビからガリッサまでは約400㎞です。ナイロビからテイカ、ヤター、マツー、ムウィンギ、ウカシの町を経由してガリッサの町となります。テイカの町を過ぎると交通量が激減して時速100㎞を超すスピードで走行することができます。

今回のガリッサ入りに際しILOはコンボイ(車列)の安全確保のため、三人のライフル銃を持つ警察官の乗ったランド・クルーザーをチャーターしました。



乾燥サバンナを切り裂いて走るガリッサ街道です。前々方のランド・クルーザがILOがチャーターした安全確保のためのエスコートです。

アカシアの疎林がどこまでも続く単調な景観に突如バオバブの木が現れました。汗ばむ理由がわかりました。バオバブの木が現れるのは標高が800m以下になっている証拠です。赤道の走るケニアは熱帯アフリカ。標高が1000m以下のところで太陽が照ると暑くて汗ばみます。




ガリッサ街道に現れてきたバオバブの木です。低標高で高温の乾燥サバンナに生えている大木になる樹です。

その2につづく