国連ILOと道普請人ケニアの新たなチャレンジ物語-その2 | サバンナの風のブログ

国連ILOと道普請人ケニアの新たなチャレンジ物語-その2

その1からのつづき

ケニアで遊牧と言えばマサイ族。サンブル族。ツルカナ族。ポコット族ですが、乾燥サバンナに住むソマリア人も遊牧系の民族です。


ガリッサ郡のような半砂漠的な高温の低標高乾燥サバンナに向く遊牧動物はラクダです。キリンと同じようにアカシアの木の葉を食べて生きていける粗食に耐える動物です。ソマリア人はラクダに乗る習慣を持っていません。背の高さからラクダが主人で人が従者のようにも見えます。

郡都のガリッサの町では、ILO/COREプロジェクトYouth Employment for Sustainable Developmentの実施について 郡政府と中央政府派遣の関係職員とすこぶる丁寧な協議と折衝を繰り返し行いました。全体会議的なワークショップも行い、若者15グループ、各グループ30人、総数450人に対する「土のう」による道路補修訓練計画について周知徹底をしました。訓練生のリクルート委員、プロジェクト運営主導委員などを選出しました。

協議の結果、ファフィというところにある国連コンパウンド、ダダブにある国連コンパウンド、ガリッサの町からタナ川に沿ってインド洋側に下ったところにあるマサラニという町とガリッサの町の4か所が「土のう」訓練場所になりました。




ガリッサ郡への表敬訪問風景です。左から道普請人ケニア職員キニュア、郡外交大臣Ms. ラーマ、郡連絡官Mr.アハメッド、ILO小笠原さん、ILOエンジニア・キダヌ、郡職員、道普請人ケニア職員コリンスです。

今回のガリッサ入りで気になったことは郡政府職員と中央政府派遣職員が随所で漏らした「当地域の若者は肉体動労をしたがらない」というつぶやきです。

訓練対象の若者の勤労意欲の問題、訓練地の安全確保に不安がある問題、国連ILOの通称ガリッサ・プロジェクトは大きなチャレンジを抱えての船出となっています。

2014年5月20日記