成長が著しいキピプエゴン物語 | サバンナの風のブログ

成長が著しいキピプエゴン物語

みなさん。
今回は道普請人ケニアのスタッフ、キプエゴン君のお話です。
キプエゴンは2011年ナイロビ大学工学部の土木工学科卒です。
新卒で採用しました。道普請人ケニアのエンジニアリングの補強のためです。

関係する道路省とかケニア農村道路公社の上級職員が全員土木工学部卒業者なので、なんか道普請人ケニアは格好がつかない感じがありました。
ジュグナは自称テクスタイル・エンジニアリング短卒(これは多分に嘘)です。
ビオットは農学部園芸学科卒。
松本は農学部畜産学科修士卒。
喜田は農学部園芸学科卒。
常勤スタッフにエンジニアリングが解っている者がいないのは大きな弱点でした。

面接した時の小声の弱々しい返答ぶりが気になりました。
「腹が減っとん」。
「もっと大きな声で話してくれん」。
「もっと気合入れて」。
「君は田舎もんか」。
「道普請人は田舎もんしか採用せんの」。
ともかく2011年9月から試験採用しました。

道普請人ケニアは現場中心主義。「土のう」テクノロジーの泥まみれ土まみれの現場で鍛えに鍛えました。キプエゴン君、叱咤激励に耐えること耐えること。さすが生粋の田舎者です。

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また1本、道が完成しました。完工式で一発ぶっている我らがエンジニアの
キプエゴン君です。


学卒者はエリート。
ましてエンジニアなら嫁にやろうかのケニア。
この社会環境で「土のう」を担いで走り回るスタッフに成り上がってきました。
オフィスに帰るとスマートに国連ILOのプロポーザル書きもこなします。

感心したのは、ジャッショ・マレル・グループの道の施工の仕様です。在ケニア日本大使館の山田公使が開通式に来て下さる予定になっている大事な道です。キプエゴン君さすがにエンジニア。路面にきっちり糸を張っています。直角は直角。並行は平行になっています。現場の美しいこと。私どもの理事の福林博士の施工現場と同じ美しさです。


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若きエンジニア・キプエゴンが指揮しているジャッショ・マレル・グループの
道路補修現場風景です。2012年3月15日に在ケニア日本大使館の山田公使が
この道路の開通式をして下さる予定です。



「キプエゴンこれやこれや」。
「君ほんまもんのエンジニアや」。
「この施工の仕方美しいわ」。
「仕事は美しくやらんとなあ」。

小声のピプエゴンですが、若い優秀なエンジニアが採用できたものだと嬉しい気分になりました。