エンダ スパ!

 マサイ語もまだまだ難しいですが、

 耳では理解できるようになってきているので、

 後は口から出てくるようになれば!

 この壁を乗り越えたいものです💪🏾


 恵みの雨も少しずつ降っており、

 このまま家畜が食べられる牧草が生える事を願って… 

 


 先日のダニエルに続き子どもの紹介をします!

 今日は何度かブログに出てきたダグラス。


 



 



 ダグラスは先日のダニエルと親戚関係。

 ダグラスのお姉さんがダニエルのお父さんの第二夫人。

 しかしダニエルは第一夫人の子だけれど、第二夫人が嫁いだ時に子どもが誰もいないので、

 ダニエルが第二夫人の長男として置かれました。

 ですから血縁からいくと、ダニエルはダグラスの… 何になるんでしょうか。

 現実ではダニエルの方が年上でも、

 紙面上は姉の子になるので、

 えっと…

 うんと…


 あー!マサイ族の血縁関係は難しい!!😭
 


 そんなダグラスもこんなエピソードがあります。

 ダグラスも私とそっくりで褒められて伸びるタイプ。

 今日まで出来ない事でも、


「大丈夫!お前なら出来る!」


 と声がけをしてきました。

 
 


私の家に来る1年前の写真(右)

ミュージックフェスティバルへ行った時にラクダに乗せてあげると子どもたちは大喜びでした。




 2020年にコロナが流行し、ケニアはロックダウンなどが影響して、

 学校関係は8ヶ月もの間閉鎖されました。

 ちょうど彼らが卒業をする年の事で、

 卒業は延びるし勉強はできないし、

 踏んだり蹴ったりの事となりました😔

 他の学生たちは学校が再開されるまで自宅待機で、私の家に居た子どもたちはそのまま残して勉強を続けさせる事に。

 私はこの期間遊んでしまうと後に絶対「勉強していればよかった…」とお互いに後悔すると見えていたので、

 あーだこーだと言いながら、

 あれこれ手を使いながら、

 何とか彼らが残って勉強をしてくれるように様々な事にチャレンジしました。

 
 しかし他の子どもたちは自宅で自由な時間を過ごしているのに対し、

 彼らは私の家で軟禁状態。

 休憩時間に他の子どもたちに会ったら、


「え!?勉強してんの?俺たちは家で自由にしてるのに?」

「日本人に軟禁状態にされてていいの?」

「一緒に遊びに行こうぜ!」

 あれやこれや周りから言われていたそうです。

 それも彼らが私の家で色々なサポートを受けていることに嫉妬している人たちがおり、

 その人たちがワザとチャチャを入れてくるのです😡

「家の手伝いもせずに日本人の家に居るなんて、親に失礼だろう?他の子どもたちはちゃんと家の手伝いをしているんだぞ」

 なんて上手い事を言ってきたそうです。

 その言葉の裏は彼らと私を引き離すという魂胆があるのです…

 野生動物よりも人間が怖いですね…

 彼らの親が「勉強しなさい」と言っているのに… 😔

 
 


コロナ前に連れて行った首都ナイロビ

赤い帽子をかぶっているのがダニエルです。





 日々周りからの揶揄を聞いていると、

 幼い子どもたちは勉強に集中できません。

 考えなくてもいい事まで考えてしまいます。


 ある日ダグラスが「2、3日自宅に戻っていいですか?」と言ってきたので許可をしました。

 しかし、

 約束の日になっても帰って来ません。

 どうやら友人から「勉強してないで遊ぼうぜ!アルバイトの話があるから小遣い稼ぎにもなって、自分の好きなものが買えるぜ!」と引っ張られたようでした😔


 そして日雇いのバイトに行ったり、今までの反動で色々と自由にしていたようです。

 親や兄弟は「早く戻って勉強しなさい」と言っても「うん」と言いながら戻ろうとしないダグラス。


 私は(自分で2、3日って言ったのに、約束を破ってから!卒業試験の時に勉強しておけばよかったと後悔をしても知らん!好きにせぇ!)と。


 そう思いながらも、なかなか彼が帰って来ないので私の足はダグラスの家に向かって歩き出していました。


 片道徒歩1時間ほどで着くのですが、いつ行っても不在。

 それでも私は「明日また来ます」と言って3、4日続けて毎日ダグラスを探して歩きました。


 半分怒りながら、

 半分心配しながらの日々。



 もうええわ!😤


 何度そう思ったでしょうか。

 
 しかし彼が戻るまで心配は尽きず、

 無事に帰ってくる事を願い続けました。


 2、3日と言っていたのが、結局は1ヶ月近く帰って来なかったダグラス。

 最後には「すいませんでした…」と頭を下げて帰って来たのでホッとしました🥲

 彼らに勉強を教えてくれていた先生も、

「心配して下さっていたんだぞ!ずっと君が帰ってくるのを待って下さっていたんだぞ!これからは身を引き締めて勉強しなさい」

 とアドバイスをして下さったようでした。




 端折って書いているのですが、

 まだまだこの話には濃いストーリーが隠されています😅


 私の家では「コロナの変」という歴史的な名前がついているほど、あの時期には様々な事がありました。

 いつも「コロナの変」の話になると皆で大笑いになります🤣
 


 そんな1ヶ月帰って来なかったダグラスが、

 卒業の時に手紙をくれました。



 あの時期には色々と迷惑をかけてしまいました。ごめんなさい。

 でも卒業試験で良い点が取れたのも、

 志望校に行けたのも、

 絶対に出来ると励ましてくれたからです。

 僕はこの家でお世話になって幸せです。

 心から感謝をしています。

 あなたの息子 ダグラスより



 😭😭😭


 あの時、怒りながらも迎えに行き続けてよかったなと思います。

 ダグラスも家族の中で初めて高校を卒業できるかもしれません!

 彼が家にいると賑やかで、

 携帯からはいつもレゲエやヒップホップが爆音で流れており、

 私もダグラスと居ると楽しいです。


 長くなってしまいました…

 では、また次の投稿で🙌🏾


 セレ〜👋🏾