あの頃、向き合っていた君へ
拝啓
あの頃、向き合っていた君へ。
久しぶりですね。 元気にしてますか。
仕事の方は順調ですか。 ココアはちゃんと可愛がってあげてますか。
あれから早いもので1ヶ月ですね。
僕は毎日、仕事に明け暮れてます。 週末は教習所に通ってます。
実は僕は君と出会った頃から君との出来事を日記に綴っていました。
日記は未完に終ってしまったけど、これは当時の僕が君の為に書いていた日記です。
正直、見てもらおうか迷いましたが、是を読んであの時の真剣に向き合っていた二人を、ヒトに愛されている事の喜びを、先々で行き詰った時にでも思い返してくれれば、君にとって何かの癒しになればと思い、内容を加工して作品にしました。(名前等は一切消してるのでご心配なく。)
時間がある時で結構ですので、どうぞ1つの作品だと思って読んでみてください。
そして、こんな奴もいたなぁって笑ってやってください。
仕事で日々ご苦労されていると存じますが、
お身体にはくれぐれも気を付けて頑張って下さい。
そして、君さえよければいつか友達としてお酒でも飲みにいきましょう。
それでは。
敬具
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Dear
To special you
It is a long time no see. How have you been ?
How's everything going with your work ? Is "cocoa" loved perfectly ?
As a early time, It is one month from that.
I make it busy with work every weekday. It goes to the driving school a weekend.
In fact. since when I met you, I had write " the event " with you in the diary.
Although It is regratteble that the diary has finished incomplete,
this one that I was writing for you in those days.
Honesty, It hesitated at my having you read this diary at once,
but If joy of that the man loves two persons who read this diary and You&I had faced each other
earnestly at that time is remind "today's event" when it comes in the future to a heart-braking,
so I thought that If it becomes something supporting for you, the contents were modify,
and I was made the work. (Don't worry about that the name etc... is erased entirely.)
Even when there is time, please think one work and read this diary,
and there also needed to be "such a man" and needs to laugh. ^0^
Although I think that sales-work is carried out at hardwork every day,
Please take care of your condition and do your best.
and a... If you changes mind, let's go to drinking and driving have a friendship someday
Loved honey
Sincerely yours
ブログ最終回
8月16日
僕は彼女から別れのメールを受け取った。
旅行中に取り返しのつかない喧嘩をした。 もう後戻りできないとも感じた。
けれど、旅行の最終日、高原の山頂で休憩している時「気分を害さずに聞いてね。貴方は優しすぎる。
時には溜め込まないで自分の気持ちをしっかりと伝えた方が良いと思うよ。」という彼女の言葉。
帰りの電車での「アリガトウ」という言葉とその時の表情 そして新宿駅で別れ際に「じゃあね」って別れの挨拶をした時の彼女の表情 すごく優しい顔をしてたね。 あの顔は二度と忘れないよ。
そして、僕はこれらの君の言葉と表情から「私はこういう風に接してくれた方が愛情と感じ取るけどな。」という思いを僕に託しているのだと信じた。 これまで君と付き合ってきて、頑固な君から初めて本音が垣間見れたような気がした。そして僕なりにそれは思いやりであると感じ取った。 微かではあるが僕に対する信用が君の中で残っていると感じた。
取り返しがつかないほど君を傷つけてしまったけど、僕の心の持ち方次第で未だやり直せる。 以前のように良い関係で居られる。
「君を失いたくない。」 心からそう感じた。
「じゃあ、どうしてそんなに大事に思える彼女を不安にさせてしまったのだろうか、誤解を招くような行動を取ってしまったのだろうか。」と考えた時、そんな自分に悔しくて自然と涙が出てきてしまった。
格好悪いよね。こんなところで君に涙見せるはずじゃなかったんだけどね。
でも、感情を抑え切れないくらい後悔してたし、君の事を失いたくないという思いが強い証拠であると解釈してくれると有難いです。
けれど、考えて結果を出してくれた君のメールはお別れのメールだった。
旅行最終日に僕に見せた言葉や表情は、僕が解釈していたものではなく、僕と付き合ってきた総括をしていたんだね。そして、もう私は付いていくことは出来ないけど、ほんの僅かな時間でも一緒に居てくれてアリガトウという感謝の表情だったんだね。
「付き合ってください。」
君に告白して、慎重な君が素直に僕の思いを受け入れてくれてから約1ヶ月
出会った回数にすると僅か11回
その11回で、喧嘩して君を傷つけるような事があっても、絶対に裏切らないという僕の言葉
信用できるわけないよね。 付き合いって時間じゃないって僕も思うよ。
それなら君と出会ったその日から君を理解し、君が愛情や思い遣りと感じ取れる行動を与えて安心させてあげるべきだよね。(もちろんそうしようと努力してたよ。でも、行動が伴ってなかったね。)
恋愛に対して慎重な君が、全く素性の分らない僕と知り合い、そして付き合ってくれたという事は
僕に対して、何かの期待をしてくれていたんだろうね。 そして、1ヶ月で別れを告げるという事は、
その期待は君の想像上のものであって、等身大の僕はもっと全然違うものであったということなんだよね。
だったら、相手の事をある程度理解して、このヒトだったら付き合えると思うまでは告白なんか受け入れない方がいいと思うよ。
僕は等身大の君に触れたくて、そんな君を見つけようと必死で、そしてそんな君を好きになるに違いないと信じて付き合っていました。
そして君は僕と触れ合い、想像上の僕に過剰な期待を持ってしまった。 そして、等身大の僕を垣間見て別れようと決めた。
求めてるものが全く間逆だったね。 君は僕に対して何を求めていたんだろうね。 それを具体的に僕に伝えることなく別れを告げるという事は、君の考えていた過剰な期待。 僕はそれに応えられないと判断してしまったんだろうね。 そこまで信用が無かったんだね。 ハッキリいって悲しいです。
この先、君と一緒にやりたい事が沢山ありました。 (1ヶ月では見せられなかったけど)君に見てもらいたい自分がまだまだ沢山ありました。(このブログもこれで最終回だけど、11月に君を驚かせようと思って密かに作っていた「君に見てもらいたい自分」だったんだろうね。) そして、未だ見ぬ君を沢山知りたかった。
それでも恋愛ってお互いの気持ちが通じ合って成立するもの。
君が考えて出した答えなのだから、君の判断を尊重することにするよ。
残念だったのは、最後までメールで済ませてしまった。 ということです。
前に一度こういう事があった時に、
「大事な話は会って話そうね。相手の目を見ればその気持ちは伝わるからさ。」
という僕の言葉、全然響いてなかったね。
どういう考えでメールにしたのかは解らないけど、この行動ひとつで君の僕に対する思いは
大したものではなかったんだな。 僕の思い過ごしだったんだな。 という風に解釈しました。
別れ言葉をメールで済まされてしまった時、相手はどういう気持ちになるかって考えたことありますか。
自分の気持ちを文章でしか伝えられない不甲斐なさって考えたことありますか。
恐らく今までの付き合いでそういう事が当たり前になってるんだろうから仕方がないけど、
少なくとも、真剣に恋愛をしてたヒトが取る行動ではないぞ。
その辺は君の尺度で考え、修正できるところは修正していってほしい。
そして、多少の事では崩れない揺ぎ無い恋愛を作り上げていって下さい。
家族以外にも君が心を許せる良き理解者を見つけていって下さい。
最後に君のメールに対しての回答させてもらうね。
「僕とは漠然とした価値観や間が合わないと感じた」
確かに価値観は是までの経験で身に付くものだろうね。でも、間は付き合っていく中で幾らでも修正できるよ。 確かに間は少し合わなかったかもね。 でも価値観は似てると思ったけどな。 今までお互い全然違う環境で生きてきたのだから、価値観や間がピタリと合う事を求めちゃ駄目だよ。 そのズレは相手を思いやる気持ちがあれば自然と似通ってくるものだよ。 それをたった1カ月で結果出すのは極端なんじゃないかな。
「思いやりって自分で思うのは簡単だけど、相手に伝わって初めて成立するよね」
そのとうりだね。 僕は君に思いやりを持って付き合ってきたのは紛れもない事実だけど、
君がそれを感じ切れなかったのは、僕の数々の失敗で不安にさせてしまった事が大きいね。
形には出来ない思い遣り、何気ない思い遣り、この辺はまだまだ足りて無かったね。
だからこそ、旅行先の喧嘩で君の本音を聞いて、そういう自分を見せていこうと考えていたんだぞ。
思いやりの感じ方ってさ、人それぞれ違うでしょ。
だからこそ、先ずは表面上の思いやりを君に与え続けた。そして君と沢山会話をしようと思った。
(会話をするうえで雰囲気が良ければ、気持ちも晴れるだろ。そうすることで君との共通点や価値観を見出していきたかった。)
そこで、君の嬉しかった事、悲しかった事、幸せの形なんかを聞くことで、
君が愛情と感じてくれる思いやりを見つけようと努力していたんだよ。
「喧嘩の中で、むかつくこと言われてそれに対してこうだからそれは間違ってるって
普段の口調で反論できないでただ苛ついて捨て台詞はいっちゃたり」
確かに、あれは大人気なかったね。 申し訳ない。 ただ、君は僕にムカツク事をブツケテそれに反論できる柔軟性を見ていたのかな。 違うよね。 僕の本心が聞きたかったんでしょ。 君の気持ちを確認する為に僕の言葉が欲しかったんでしょ。 それならあの時に答えを求めたら駄目なんじゃない。
僕は自分の信念を加味して且つ君の事を考えて、気持ちを整理したうえで答えを出そうと思ったんだよ。 それをその場で答えられないならNOです。みたいなこと言われると、結果的にああなっちゃうよね。 あと反論するつもりは全然無いよ。 だって明らかに僕が悪いんだからさ。 僕がすべき事は君を安心させる為の行動を取っていくこと。 そして君にお願いしたい事は喧嘩してお互い納得のいく解決案を見つけ出したいのであれば、相手の聞く耳を持つこと。 男同士の喧嘩であれば、お互いの力量で決着つけても良いけど、男女間の喧嘩、ましてや大好きな彼女と言い合うんだからさ、少しは男の立場、理解してほしいな。なんてね。
「私は貴方の癒しの場じゃないし・・・」
勘違いしないでほしいのは、君に癒しの場を求めている訳ではないからね。
楽しかった事、辛かった事はどんどん話し合おうよ。相談もしようよ。付き合ってるんだからさ。
そういう意味で、僕が精神的に参っている時や困っている時は、君に相談したかった。聞いてほしかった。
それって、彼女に要求しては駄目なのかな?少なくとも僕は彼女のそういう相談乗ってあげるけどね。
旅行数日前、仕事で上司に罵倒されて、おまえは自覚が足りない。生活観がない。まだまだあまいって
言われてストレスが溜まってた事を、楽しみにしていた旅行先で君に同じ事を言われてしまったもので、
あのタイミングで会社の上司と君の言動を被らせてしまった。その事は心から申し訳なく思う。
でも、なんで彼女と上司を被らせてしまったのかなぁって考えてたら答えが出たんだ。
それは、君も上司も僕のことを思ってるからこそ、今の僕に納得いかないし頭にもくるんだということを。
それを考えた時に上司に対する感謝の気持ちを持った。もっと自分で抱え込まずに頼るところは頼ろうと思った。
言うまでも無く、君に対しても愛情と思いやりを感じた そして、本当に一緒に居て欲しいと思ってた。
「私のことを別の女性の名前で呼んだり、別の女性に似てるって言ったり。」
これは、本当に僕の失言です。 申し分けない。 君が苛ついているのに気付いてないって?
見損なわないでほしい。そんなの気付いているに決まっているじゃないか。
あの時は君に甘えてしまって、多少のことは許されると思ったんだろうね。 それだけ君にドップリと依存してしまっていた。 まだ付き合って数週間でお互いの事を完全に理解している訳ではないという間柄である事に自覚がなかった。僕も凄く嫉妬深い男です。 もし、君が同じ事を僕にしていたら、僕も凄く嫌な気持ちになるし君との付き合い方を考えると思う。それだけに本当に君を不安にさせてしまって申し訳なく思っている。
そして、やってはいけない事をやってしまったと自覚している以上、自分からその話を切り出すことはやめようと思った。 そして君も聞いて聞かないフリをしてくれていたと感じ取ったので、ここは時間が解決してくれることに頼ろうと思った。 何故なら、その言葉に深い意味はないからです。
例えば、その間違えた名前の子に気があるとか、そういう事であれば問題だけど、ほんとに深い意味がないんです。 万が一そんな未練があったとすれば、僕は君と付き合ってないだろうし。
ただ、傷つけてしまった以上、暫くは君の僕に対する見方は変るかもしれないという覚悟もできていた。 だから過ぎてしまった事を悔いるより、それを忘れさせるくらいの愛情を与えてあげて、いつの日か君から冗談交じりで「昔は私の名前間違えるような酷い男だったんだけどね。」 みたいな感じで笑い話にしてくれることを望んだ。だからこそ、君が僕のことを信用してくれる環境を作ってあげる事に専念しようと思っていた。
「優しいよ。すごく。私にはもったいないくらい。」
是までにこの言葉何度も聞いてるけど、それって君だからこそ優しくいられるって解釈はできない?
第一、旅行の時に「優しすぎる。」って言ってたよ。それって要は私には物足りないって言ってるんじゃないの? それでも私にはもったいないくらい。って最後まで他人行儀だね。 こんな事は僕が言うことじゃないかもしれないけど、もっと自分に自信を持とうよ。君の女性らしさ、気品のあるところ、賢いところ、モテる要素を沢山持ってるじゃない。 それを言うなら僕にはもったいない女性でした。 フラれた事でハッと目が覚めました。だよね。
「こんなわがままな自分勝手な女の子じゃなくて、素直ないい子と付き合った方が幸せになれると思うよ。」
気持ちの無いヒトに交わす典型的な言葉だよね。
君にそう思われてしまった以上、どうにもできないけど、少なくとも今でも君の事を想ってる。そして、君の気持ちを理解した上で、追いかけずにいようと決心したんだよ。
だから、そういう投げ遣りな言葉はいらないよ。
君がワガママなのも知ってる。自分勝手なところもあるといえばある。 でも、そういう人間味のあるところも含めて、君の事が好きだったんだよ。 例えば・・・
・真っ直ぐなところ(信用したヒトにはとことん一途なところ)
・真面目なところ(これまでにヒトの質問に真面目に答えて、そんな真面目に答えるなよって茶化されて気分を害した事ってないですか? もしあるなら、僕はそんな君が好きです。)
・凄く気が利くところ(食事の時に何気なく皿に盛ってくれるところ。 携帯の専用ナンバーに入れてくれているのなんか凄く嬉しかったよ。)
・自分の意見をしっかりもっているところ
・典型的な女性気質なところ
・顔立ちと雰囲気が僕のタイプだったところ
君と付き合っている以上、僕が君を裏切らない限り君は一途で居てくれるという確信がもてたよ。
昔、「こんなに付き合いやすい女はいないと思うんだけどなぁ」って君は冗談交じりで言ってたのを覚えているけど、僕はその通りだとおもうよ。
ワガママや自分勝手というのは、言い方変えると、それだけ自分の考え、自分の意見を大事にしているということにもなるんじゃない。
君は自分の意見を滅多なことでは曲げないよね。 そんな君が僕と接し、時には僕の意見に同調してくれたり、苛立っている時も自分の本心を抑えて僕と向き合おうとしてくれたんだからさ。
そういう気遣い凄く感謝してる。 短い間だったけどアリガトウね。
欲言えばもう少し僕の事を信じて、付いてきて欲しかったな。
君は解ってないようだけど、君が思っている以上に僕は君の事を理解していたぞ。
さて、メールの回答も終ったところでこのブログも終わりにしようと思います。
最後になりますが、大好きだった君へ
この先、幾つの恋愛を重ねていくのかは解りませんが、
少なくとも、楽しいこと、嬉しいこと、悲しいこと、辛いことは恋愛には付きものだと思います。
もし、君が思い悩むような事があれば、先ず自分の取った行動や言動に自信を持ってください。
そして、内に抱え込まずに相手に話せる事は話してみて下さい。時には相手に答えを委ねてみて下さい。
君の思いもよらない答えが返って来るかもしれないから。
そして、ひとつの恋愛が終るような事があっても、「ごめんなさい。」ではなく、
胸張って「ありがとう。」って言えるようなヒトと恋愛を楽しんで下さい。
敢えてサヨウナラは言いません。
頑張ってね。
Fin
旅行を終えて
8月16日 旅行を終えて
8月12日~14日 二人で楽しみにしていた旅行。 心から溢れ出る笑顔と感動。そして感謝の気持ち。
お互いを今まで以上に理解し合う為の旅行。
これまで以上に愛情を身近で感じられる環境を作ろうと約束した二人だけの時間。
それが結果的には、喧嘩となってしまった。
君が、旅行当日の朝から気分を害していたのは気付いていた。
思い当る節も解かってる。 けど、楽しみにしていた旅行の時間、過去のことを詫びるよりも
これから来る時間を満喫させ、お互いの距離を縮めることの方が先決だと僕は考えた。
だから、気持ちを切り替えて愛情を存分に伝えよう。
そして、君が「私はこの人に愛されている。」「私を理解しようと努力してくれている。」
という事を感じてくれれば、今までの失言や過失を愛情が上まってくれる。
人に気持ちを伝える時ってタイミングが重要だと思う。それは早ければ良いというものではない。
もちろん相手が気分を害している時、不安になっている時、冷静に的確に気持ちを伝えてあげればそれがベストだと思う。けど、彼女は僕の是までの過失や失言を見て見ぬフリをしてくれていた。
だからこそ、お互いが互いを思いやる気持ちに満たされている時に謝まろうと思った。
「申し訳ない」と心から思う気持ち。それは例え同じ言葉、同じ理由であったとしても、言ったことに対して行動が伴っている時と伴ってない時では相手への伝わり方、感じ方は大きく変ると思う。
だから、君が僕の思いやりを感じ取ってくれる時に、それとなく謝ろうと思った。
そうする事で、君は必ず僕の理由を聞き納得してくれると信じていた。
そう頑なに信じて旅行先に向かったが、人って以心伝心。 相手の気持ちってこちらに伝わってきてしまう。
初日から彼女は気持ちが乗り切れてなかった。 高ぶらせようと努力してくれていたのは凄く伝わった。
だけど、無理に自分を取り繕っていたのが痛いほど僕には伝わってきた。
その理由も想像がつく。二人で行く始めての旅行。
旅行日前日、僕は彼女の高ぶる気持ちに付き合う事が出来なかった。
僕は「仕事で疲れてるんだから。」という事をいい訳にしていた。それはお互い様だというのに。
あれだけ楽しみにしていたのだもの。 それは二人で旅行の買出しに行ったり、旅行話でテンション上げたいに決まってるよな。
でもあの時は、ハッピィが大変だったからさ。
僕も気を利かせたつもりだったんだけどな。いや、それはいい訳だね。
それは誰だって旅行前は一緒に居たいに決まってる。 ごめんな。
その気持ちを察していた僕が、一生懸命に今の気持ちを聞きだして応えてあげるべきだったのだろうか。
いや、そうではないと思う。 そういう時は何を言っても彼女にとって空言にしか聞こえないだろう。
だから、彼女が自分から苛立っている理由を話してくれる時を待とう。
僕は是までの君との付き合いから感じ取った事は、
「君の本音が聞きたいのなら、話しやすい環境を作ってあげて、君から話し出すのを待つこと。」
それは、雰囲気に流されずに自分の気持ちを大事にする君だからこそ、そうする事がベストだと僕は思っている。 だから、今夜お酒を片手に夜通し話しをする時にでも洗いざらい語り合おう。 そしてお互いの気持ちを確かめあおう。
結果的に僕は君の話を聞く間も持たずに居眠りしてしまった。
僕が君に気持ちを伝え、君が僕に気持ちを伝える仲直りの場だと考えていたのにね。
明け方だったのかな、酔いから覚めた僕は何が起こったのかも解からないまま君を起こした。
君は自分勝手過ぎると僕に酷く怒ったよね。 それも今までに見た事ない目をして。
楽しみにしていた旅行、本当に酷いことをした。
僕は君の気持ちを、そして君との約束を裏切ってしまった。
それは言わずとも解かっている。
ただ、どうやって君の気持ちを落ち着かせて話をしようか。 僕はその事で頭がいっぱいだった。
それからというもの、食事をしていても、ラフティングをやっていても、僕はその場しのぎの言葉を掛ける事しか出来なかった。 それはそうだよね。 君の気持ちを察している以上、このタイミングで気の利いた言葉を発することなど出来る訳がない。
そして、君も心を閉ざして自分から言葉を発することはなかったよね。 まぁ当然だよね。
そんな時、あの人にすごく励まされたよ。
ほら、ラフティングのお兄さん覚えてるかな。 彼が僕らをの接し方を見て何か疑問を感じたのだろう。
ラフティングの最中、僕のところに来て「喧嘩したんだろ!!彼女、すごく可愛いね。黙ってオマエが謝ればいい。 腹割って話せばきっとわかってくれるさ。 大丈夫、二人ともお似合いだからさ。 また二人で遊びにおいで。」って声を掛けてくれた。 本当に親切な人だった。これは、来春か来夏に挨拶に行かないとだね。
今となれば、君が僕に求めていた行動も想像がつく。
普段の僕であれば君の期待に応えられたかもしれない。
でもね、人間って不思議なもので。 極端な状況に遭遇した時って、何にもできないんだよ。
少なくとも僕には出来なかった。 君に気持ちを的確に伝えるだけの冷静さと余裕が完全に麻痺していた。
白馬村の付近を散歩している時、明け方ペンションを出て一人で散歩している時に考えていた事は、
君とこれまで付き合ってきたなかで、君を傷つけてしまった数々のこと。
その時に反省して、彼女を不安にさせるのはこれっきりだと自分に言い聞かせたこと。
そして旅行初日に起してしまった、取り返しのつかない事実。
それを全部考えた時に、僕から君に対して自信を持ち、説得力のある言葉を発せられる訳がない。
それでも君の不安を取り除く言葉を必死に探したさ。でも、その場しのぎの声をかけるのが精一杯だった。
君はそんな僕を見て頼りない。自暴自棄になってる僕を見て大人気ないと感じたのだろう。
僕の発言に君が感じ取る事は「私はそんなに馬鹿じゃない。」「人のせいにしないでほしい。」
そういう意味で言ったつもりではないのにね。 でも君がそう感じてしまったのは事実。
もうこのあたりから、僕は君の気持ちの拠り所をどうやって作ってあげればよいのか解からなかった。
当然のことながら、最終日前夜の花火が上がる少し前だったよね。
「この3日間、本当につまらなかった。 途中で帰ろうと何度も思った。」
君から吹っ切れたかのような本音が飛んできた。
「私は貴方の癒しの場じゃない。」「形だけの思いやりなんていらない。」
「自分の殻に閉じこもってる。」「自分勝手すぎる。」「自分から逃げてる。」
「自覚が足りなすぎる。」「行動が伴ってない。」「生活力が足りない。」
君は今まで内に溜め込んでいた気持ちを洗いざらいぶつけてきた。
僕はこの状況下、今の精神状態で君に対して的確且つ説得力のある理由を説明することなど出来ず、
ただ決定的な言葉を呈すことが精一杯だった。
僕は、君に理解して欲しかった。
情けないところも、頼りないところもそれは持ってるさ。君だってそうだろ。
人って開放的になった時に素が出るってよく言うけど、あれは確かに素だよ。すっごい不細工なね。
君は、普段の僕の行動や言動から愛情感じてるって言ってくれてたよね。
僕が君を想う気持ち、理解してくれているはずだよね。
数日前、新宿で夕飯を食べている時、君は僕になんていったか覚えてる? もうずっと一緒に居ようね。もう別れる事なんて想像つかないって言ってくれたんだよ。 僕も君の言葉を真に受けすぎたのかな。 すごく嬉しかったし、そこまで言ってくれたら喧嘩しても乗り越えられるって思うだろ。
それなら、何故一度の失敗で全部を否定するのだろうか。
失敗にも限度があるから?そうじゃないよね。
それは、君は僕の事を根本的に信用してなかったからだと思う。
僕は君の事を信用していたのに。行動が伴っていないからという言葉で片付けてしまった。
それは痛いほど理解している。でも、信じる気持ちがあれば、今は辛くとも先々で必ず気持ちが満たされているに違いないという期待を持つ事もできるはずだ。 それがあれば、チャンスを与えてくれるはずだ。
信用されてない以上、何を言っても無駄なんだよ。 これほど辛いものはないけどね。
君に理解して欲しかったのは僕を信じる気持ち。
だけどあの時は、君からそれを感じ取れる言葉は返ってこなかった。
そして、僕が気持ちを確認する猶予も与えてくれなかった。
仮に君の納得いくような説明が出来たとしても、君を傷つけたしこりは取り除けない。
だから、なにを言っても答えはNOなんじゃない。 僕にはそう感じ取れた。
だから、この状況を断ち切るしかなかった。 「もうダメだな。」 という言葉でね。
君は本当にやり切れない悔しそうな表情で、グラスを叩きつけて取り乱していた。
君をそこまで追い詰めてしまったことを、心から謝りたい。
そしてわかってほしい。 君を思う気持ちが強いからこそ混乱してしまったことを、そして考えてきちんと説明したかったということを。 答えがないという意味では無いということを。
君はこのときボソッと「これはメールだな。」 ってつぶやいたね。
大体、考えてることは想像ついたけど、これで終わりは無しだ。
僕と君との付き合いは、この喧嘩では崩れない。
なぜなら僕も君も互いの事を考えたうえで、取った行動の結果だからだよ。
取り返しのつかない事なのはわかる。 けど、僕は必ずそれを取り返す。
そして、取り返しても余りある程の愛情を与える事を約束する。
だから、僕のこと信用して下さい。
おまえならできる!!
8月8日 都内某所 僕は某社の基盤インフラシステムのリプレース提案会の会場にいた。
某社が24社の企業に声掛けをしてから早3ヶ月、激戦を勝ち抜いた3社が最後の戦いに臨む。
選出された3社は、
コンピュータの巨人と名高い、IBM 日本のコンピュータ市場のパイオニアである日本電気(NEC)グループ そして、米国市場と最強のパイプを持つ、我々伊藤忠グループの三つ巴の戦い。
その場に居るだけで会場の雰囲気に飲み込まれそうになるのに、僕は自社連合のプレゼンテーターを務めなければならないという重責を担っている。
会場のコンペティターが各社代表者の名前を読み上げていく中で僕の名前がコールされた時、
僕は会社の代表でこの場に居るんだという優越感と、自分が発する情報次第で会社の優劣を判断されてしまうんだというプレッシャーとが駆け巡り、気が付いたら手がブルブル震えていた。
そんな時に突然、僕の腹にドーンと拳をぶつけてくる人がいた。
日頃から仕事でお世話になっている僕の上司だ。
プレゼンの順番が迫り、緊張する僕を見るやいなや一言。
「いいか、発表前に大きく深呼吸をしろ。 そして腹から大きな声で、ゆっくりと丁寧に話す事を心掛けろ。」
「当然のことながら、発表を通じてお客様に、これは価値があるものだと判断してもらわなければならない。」「おまえのマスターベーションの場じゃないからな!! それを胆に銘じて、お客様の立場になって発表することを心掛けろ。。。 おまえならできる!!」
おまえならできる!! この言葉を聞いた時に、スーッと緊張がほぐれた気がした。
日頃は些細な事でも、物凄い罵声を浴びせてきたり、おまえは社会人としてまだまだ未熟だと呈してくる厳しい上司からこのような言葉が出てきたのは意外であった。
それと「おまえならできる!!」という言葉。 ここ以外にどこかで聞き覚えがある。
それは、君が僕に対して言ってくれた言葉だった。 その日の朝、君がモーニングコールをしてくれた時に
その言葉を聞いた。 とても励みになった。
皆様のあたたかい声援のお陰で、僕は会場で十二分にポテンシャルを発揮することができました。
結果は、プレゼン評点10点満点で快勝。 皆で勝ち取った勝利だ。
その結果を真っ先に彼女へ。。。
彼女は偉く喜んでくれた。 君のお陰だね。 いつもありがとう。
付き合うって事
8月7日 夕刻
新宿靖国通り沿いのとあるお店で食事をすることになった。
雑居ビルの中にあるその店の扉を開けると居空間が広がっていた。
何やら、魔法のランプのような物があり、それに触れ呪文を唱えないと中に入れないらしい。
恥じらいを抑えて、渋々呪文を唱えると、入り口の向こうからアラビアンナイトの世界が現れた。
彼女から話を聞くと、ここはアラビアンロックというお店で、他の関連飲食店も独特の世界観を
築き上げているらしい。 渋谷にあるロックアップもここのチェーン店なんだって。
彼女はここの大宮店でバイトしてたらしい。 彼女と出会った時に一緒にいた友人とはその時の
バイトで出会ったのがキッカケらしい。
アラビアンナイトの格好をした、店員がオーダーを取りにきた。
まだ高校生くらいの年頃なのかな? 照れ臭そうに、「ご主人様、何なりとお申し付けください。」だって。
(お店の方針なのか、どうやら店員はお客の召使いという設定らしい。)
恥ずかしいなりに一生懸命、仕事をしている姿に「頑張れ!!」ってエールを送ってあげた。
君も店員のリアクションに微笑みながら優しくエールを送ってたね。
店員の子は君の事をとっても綺麗で可愛いお姉さんって言ってたね。
まだまだ若い僕等だけど、店員の子から見たら僕等は立派なお兄さんとお姉さんなんだろうね。
客観的に見ると、僕らはどういう風に映ってるんだろうね。 多分、お似合いなんだろうね(笑)
それにしても、このお店のユニフォーム可愛いね。
でも君がこのユニフォームを着て、接客してたのはあんまり想像したくないなぁ(笑)
まぁ君が高校生くらいの時だろうから、好奇心旺盛でいいと思うけどね。 今は立派なOLさんだもんね。
テント風の個室で、こんな事話したよね。
出会ってから約1ヶ月だけど、まるで2年くらい付き合ってるみたいな感じがするってね。
君も僕も、年相応とはいい難い落ち着いた雰囲気を持ってる。 その雰囲気がそう感じさせるんだろうね。
僕等って、十代の多感な時期に人間関係において沢山の経験をしてきてるんだと思う。
楽しかったこと、辛かったこと、嬉しかったこと、悲しかったこと。
それは友情においても恋愛においても 歓喜もあれば憎悪もあっただろう。 後悔も沢山したと思う。
僕は「落ち着き」ってこういう経験の積み重ねで滲み出てくるものだと思う。
君の是までの人生を僕に図り知る事は出来ないけど、君さえよければ、僕と居て落ち着けると思えるなら、
お互い真剣に先々の事を考えてもいいかもしれないね。 今日話してそう感じた。
君とは、恋愛感に共通点が多いと思った。
僕はその昔、当時の彼女からよく「貴方と付き合ってると重い。」と言われてきた。
気持ちは十分わかるけど、僕にとってはその言葉は心外だ。
付き合うって事は、上手くいけば先々で結ばれる間柄である人とだからこそ取り交わす約束。
相手はどう思ってるかは知らないけど、僕自身は付き合う事ってそういう事だと思う。
その為には、良いところも悪いところも理解して受け入れてあげる事が必要だと思う。
恐らく、お互いの悪い部分をいかに受け入れてあげるか、それをお互いでどのように解決していくか。
ここが付き合いの一番大事なところだと思う。 受け入れてあげる素量がその人に対する愛情だとも思う。
そこを蔑ろにして、良いところの見せ合いをして、お互いの格好いいところ可愛いところだけを露呈し合い、
悪いところ醜いところは心の奥底にしまって置く。 こういう事って付き合うって事なのかな。
それって、付き合いとは言わないと僕は思う。 中学生でもできる恋愛ごっこだよ。
そういう経験をしてきた僕だから、巡り巡っていま君とココに居ます。
僕は君が裏切らない限り、決して裏切らない。 そして、是までの会話で君も同じ事を僕に言ってくれたね。
僕は君のその言葉信じてるよ。 大事にする。 先々の二人が楽しみだね。
11月に向けて、プレゼントのリング、積立金しとかなきゃだね。
未だエンゲージとまではいかないけど、他人から見ても「私、彼氏います。」ってくらい
インパクトのあるステキなのをプレゼントするね。 冬の時期の君のファッションも楽しみだな。
さて、今週末から旅行だね。 僕はギリギリまで仕事やんなきゃだけど、
君は一足早く夏休み。 楽しい旅行に向けて、体力沢山温存しておいてね。
有言実行
8月7日 晴れ
僕は待ち合わせで大遅刻した。
前日、月曜のプレゼンに向けて休日出勤して終日、部長からレクチャーを受けていた。
彼女は夏休みも近いし、今週は無理しなくていいよ。って気を遣ってくれたけど、僕は会うことで頑張る元気が出るからと日時を決めて会うことを選んだ。
その結果が、1時間の遅刻。
「有言実行」というのは、その行動が成されて始めて効力を生むもの。
それが成された時には、相手に2倍にも3倍にも思いは伝わるかもしれないけど、
それが成されなかった時は、その効果はマイナスとなり、発言と行動が伴わない口だけ人間と化す。
それであれば、最初から厳しそうだから、夏休みまでお預けにしようという意志を伝え、
彼女の時間を解放してあげた方が、余程良心的だ。
僕の行為は、彼女に愛情を伝えようと格好を付けて、結局出来なくて、彼女にとっては予定外の無駄な時間を拘束してしまったことになる。
夏の暑い中、ただ一人待たせて。
僕は申し訳なく、やりきれない気持ちいっぱいで彼女と待ち合わせ場所で出会った。
「こんなに人のこと、待ったのは始めてだよ。 ほんと帰ろうかと思った。」
考えてみれば、彼女は僕との待ち合わせで遅刻をした事は一度もない。
約束をしていて、予定外の用事が入った時は、必ず事前に予定キャンセルの報告をくれる。
それは、相手の事をそして時間の大切さを確りと考え、わきまえているからなのだろう。
自分ごとで相手に迷惑を掛ける事ほど失礼な事はないという信念があるからなのだろう。
その辺の配慮、僕は大きく欠けている。 それでも不幸中の幸いというべきか、
僕はそのことを自覚している。頭では分っている。 だったら、少し時間は掛かるかもしれないけど、
自覚していることを行動に示せるように気を付け続ければいい。 それしかない。
彼女から「まぁ、過ぎた事をブツブツ言っててもしょうがないから、気持ち切り替えていこうね。」と一言。
今回は大目に見たけど、次はないぞ。 という風にも聞こえた。
彼女が言ってる事は一人の大人として基本的な行動を取ってくださいと言ってる訳で、
無理難題を叩きつけてる訳ではない。 それを感じた時に、僕は少し劣等感を感じてしまった。
申し訳なくて、まともに彼女の目を見て会話ができない。 でも折角のデート。 楽しまなきゃ。
こんな時は大きく気分転換だ。 あの時のようにボーリングに行こう。
ボーリングの待ち時間で、この前買い換えた携帯電話で記念撮影。 カシャ。
彼女は最高の笑顔をしている。 僕はイマイチ乗り切れてないね。
僕も心から気持ちが乗っている時の笑顔はなかなかいい笑顔してるんだぞ。
今回は記念すべき、二人の写真という事でお披露目するよ。
次は、君も大事に持ってられるくらいの、最高の笑顔で写真を撮ろうね。
あっそうそう。 ボーリングの結果なんだけど、、、
結局、僕は彼女に惨敗。 いつになったら勝てることやら(笑)
旅行先決定だ!!
8月3日 二人で楽しみにしている夏休みの旅行の行き先が決まった。
場所は長野県白馬村 宿泊地はペンションだけど、二泊三日で朝夕食事付き。 テニスコート完備で写真で見る限りでは雰囲気もよい。 決定的だったのは、ラフティングツアーと高原ハイキングツアーがその宿泊地の付近で行われているということだった。 金額も予算範囲だったし。 よし旅行先決定だ!!
彼女との是までの付き合いで、次の日の事気にせずに語り明かしたり、自然に触れながら身体動かしたりしたことなかったからなぁ 本当に楽しみだなぁ。 きっと彼女も喜んでくれるに違いない。 我ながらナイスチョイスだと思った。
そして、今日は思いの他早く会社が終わったので、彼女を待ち伏せしようと上野駅に向かったんだけど、
お姉ちゃんとご飯を食べ、新居に泊まりにいく予定があったらしく、僕以上に早く会社を出ていた。
あれれ、一足早く先越されちゃったな。 お姉ちゃんとの約束だもの。 お邪魔はできないね。
僕は御徒町駅で途中下車して、行き帰りの特急列車のチケットを購入した。
時期が時期だけに、行きは自由席しかなかった。 でも、これでチケット取れなくて各駅列車だったら、さすがに疲れちゃうからね。 なんにせよ、チケットが取れてよかった。
旅行期間中は夏の真っ盛りだぞ。 沢山遊んで、沢山笑って、二人で最高の思い出つくろうな。
一つこなせば、また次の旅行計画に夢中になれると思うよ。 二人で与論島にも行きたいし。
来年あたりには、海外にも行ってみようよ。 世界観絶対変ると思うからさ。
だから、時間あるときでよいからパスポートお願いね。 あっそうだ、俺も更新しとかなきゃだね(笑)
君の誇り 僕の誇り
7月31日 さいぞう新宿店(二回目)
夜でも暑いね。ご飯食べながらお酒でも飲もう。 この前行った雰囲気のいいお店にまた行こう。
彼女と何時ものように手を繋ぎ、さいぞうに向かった。
この前は、二人用の掘りごたつだったけど、今回は二人用のカウンター席だ。
カップル用に作ってるのかなぁ 妙に狭く密着間がある。 まぁ、その方が話しやすくていいんだけどね。
二人で色んなことを話したね。
旅行のこと。 家族のこと。 若い頃(10代)に培ってきたこと。
今回の旅行は海ではなく高原に行こう。 彼女はハンモックのあるのんびりできるところを候補に出してきた。 僕は彼女と旅行に行った時の共通の趣味(スポーツ)を見つけたいというと、彼女もスポーツは嫌いじゃないし、いいかもって僕の意見に乗ってきた。
そうだ、ラフティングをやろう。
彼女はラフティングというスポーツをあまり知らなかったみたいなので、簡単に説明すると、自然と触れられるし面白そうだね。ってニコって笑ってくれた。 よし!! 自分の中で旅行のプランが沸いてくる。 彼女はプランは僕にお任せするよと言ってくれた。 2泊3日 場所は群馬、長野、新潟あたりで決めよう。
旅行、楽しみだなぁ。
その次の会話はお互いの家族のことだ。
僕は父から、「常にヒトを敬う心を忘れてはいけないよ。その心を忘れなければ、おまえは謙虚でいられる。謙虚で居続けられるという事は、上限のない向上心を持ち続けることが出来るんだからね。」と幼少時代より父から仕付けられてきた。ということを話すと、彼女は凄い心の大きいお父さんだね。 お父さんカッコイイね。 って誉めてくれた。
~親父へ~
俺は父親の背中を見て是まで生きてきている。 良い時代も悪い時代もあったよな。 10代の頃は俺が非行に走ってよく迷惑掛けたよな。 でも決して俺を見捨てることはなかったよな。 そして、20数年親父を見てきてるけど、是まで一度として家族に対して弱音を吐くことしなかったね。 辛い時もあったろうに。 親父や御袋の(俺から見ると祖父母)葬儀の時も、毅然とした態度で堂々と喪主やってたよな。 その後、暫くして皆に気付かれないように俺を呼び、お前は長男なんだから俺の時は堂々と胸張って頼むぞ。 って言ってたっけ。 「そんなこと言わないでくれよ。まだまだ先の話だろうが!! でも、いつ何が起こるかわからないから、その覚悟は決めておけってことだよな。」 そういって、部屋を後にして皆に気付かれないように男泣きしてたのを俺は知ってるけど、そんな家族に対する気遣い。感謝している。 俺は親父を心から尊敬している。 到底、俺には真似できない事かもしれないけど、俺も長男、親父の意思を少しでも引き継げるようになってみせるよ。
彼女の家族の話を聞いた。
彼女は母親っ子らしい。 話を聞いていると彼女も学生時代に相当迷惑を掛けたみたいだ。
それでも、今は君の掛替えのない支えになってるんだな。 彼女は母親とよくお酒を飲みに行くらしい。
そこで色んな相談に乗ってもらうんだって。 頑固でプライドの高い君が、何でも話せるヒトって。
それは、家族だから、母親だからと言えばそれまでかもしれないけど、僕はそんな彼女の母親といつか話してみたくなった。
父親さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん。 家族全ての事を話してくれた。
お兄ちゃんとお姉ちゃんは年が近いから仲が良いんだって。 若い時によく喧嘩して分かり合ってるから、お兄ちゃんはお姉ちゃんの事となると、凄い一生懸命になってくれるんだって。君は年が離れてるから、いつも可愛がってもらってるんだってね。 (間違いなくお兄ちゃんは君の為にも一生懸命になってくれると思うな。) 家族を大事にするいいお兄ちゃんだね。 僕と同じ年なんだってね。 それで一家の長男でしょ。
機会があれば、どこかでお会いしたいな。 お姉ちゃんは君の元彼には会ったことあるんだっけ。 それなら僕も是非お会いしたい。 それで、お姉さんに「あのヒトなら間違いないよ」っていう評価をしてもらわなきゃだね。 頑張らなきゃ。 僕も君も間違いなく言えることは、家族に愛されているということ。
家族は君の誇りであり、僕の誇りであるということだね。 お互い、親は大事にしていこうな。
自動車免許
7月30日 天気晴れ。
僕は荻窪の自動車教習所に来ていた。 数日前、彼女と電話で車の免許の話になった。
車は持ってなくても、免許だけでも持っていれば、旅行先でレンタカーとか借りれるのにね。
僕の年齢いくつだっけ。 現在26歳。 普通自動車免許なし。
女性から「いい歳して車持ってないなんて、あり得ない。」と見損なわれても仕方がないくらい致命的だ。
そこを大目に見てくれた彼女に感謝しなければならないけど、この前の電話でやっぱり車があった方がいろんなとこいけるしなぁ って言われて。 期待に応えられなくて申し訳ないと思った。
僕も、年末までには免許を取得し、極力早く車を持ちたいと思ってたから、是が良い機会だと思った。
そして、今教習所にいる。 彼女が土曜出勤で頑張って仕事してるのに、ボケっと寝てるわけにはいかない。
会えない時こそ、教習所に行けばいいのさ。 一日でも早く免許を取得すれば、一日でも早く彼女と楽しいドライブが出来る。 そう考えたら、勝手に身体が教習所に向かっていた。
近い将来、僕が車を持った時は君が最初に助手席に乗ってくれよ。
自然が大好きって言ってたね。 僕も大好きさ。
だから、その時は二人が好きなBGMを流して、風に揺られながら、海や山へ行こう。
話は変るけど、毎晩入ってくる君のおやすみメールにはかなり癒されてるよ。
携帯変えてから、デコメールを頻繁に打ってくれるようになったね。
特に僕の一番のお気に入り。 この熊さんのやつ 可愛いね。
おやすみぃ
ほんとうにおめでとう!!!
7月27日 夜
今日は、すごく嬉しい事がありました。
それは、彼女が仕事で初契約を取れたってことです。
メールでは「初契約いただけたの~ってそれだけなんだけどね。」
って書かれてたけど、それだけって、、、相変わらずプライド高いぞ!!
凄く嬉しい事じゃない。 素直に喜ぼうよ。 僕にとっても凄く嬉しい知らせだったよ。
契約って金銭が関わることだから、そこにはお客様に対する並々ならぬ
努力が必要だよね。 その結果、信頼関係を作り上げたんだもの。(しかも新規だろ)
ちなみに僕も、数年前に会社で初契約を取った時は凄く嬉しかった。
でも、初契約は通信回線の新規導入で年間契約にすると、40万程度だよ。
金額で営業努力を比較できるものではないのかもしれないけど、
君の場合は数百万、数千万の契約を取ったんでしょ。
その過程で体調崩してたことも知ってる。 仕事が上手くいかなくて、凹んでいたのも知ってる。
だからこそ、君の初契約を頂けたという喜びが胸に響いた。
思わずメール見てニッコリ笑い、手がガッツポーズしてたよ。
さらに嬉しかったのは、その達成感に満ち溢れた朗報を早々に僕に伝えてくれたことだよ。
僕は相変わらず仕事に明け暮れ、地下で上司と座談会してたから。 メールを受信したのは翌朝で、リアルタイムでメール返してあげられなかったのが心残りだけど、僕が初契約を取った時は伝えたい彼女すら居なかったからさ。
なにはともあれ、
君の人生において、貴重な経験をした時に僕が傍で喜んであげられて光栄です。
だって、初契約って人生で一度しかないイベントだからね。
ほんとうにおめでとう!!!
よーし、君の朗報聞いたら僕も力が溢れ出てきたぞ。



