ホームページ、トップ画面にあるように、俺、ワイルドベリージャックのボーカル、ケンは4月17日のライブをもちまして、バンドを脱退することになりました。突然の報告、お詫びします。直接の理由は俺に音楽をやっていく情熱、気力がなくなってきたことです。しだいに薄れていく音楽への思いに、独り戸惑い、長い間悩んできたけど、これからのバンドにとって、そして自分にとって、WBJファンのみんなにとってこれが一番よいのではないかと思い決断し、メンバーも話し合いの末、納得してくれました。


 今回のことでメールをくれたり、BBSに書きこんでくれたみんな、ありがとう。申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、みんな俺の決断を尊重してくれ、励ましの言葉をくれて嬉しかった。


 この決断にもう迷いはないが、トップ画面のニュースを自分の目で見たとき、改めて、俺辞めるんや…。と実感がさらにわき、正直、寂しい気持ちになった。俺のバンド人生、長かったのか短かったのか分からないがその最後をあいつらとこのバンドで過ごせて嬉しく思う。


 最近よくバンドを始めてからのことをよく振り返るが、バンドをやって本当によかったと思っている。バンドは俺のことを成長させてくれ新しい可能性というものを見せてくれた。それにこんな最高のメンバーとも巡り合わせてくれた。もともと俺は何か大きな意味を見いだしてバンドを始めたのではない。ただ、やらずにはいられないという強い衝動に駆られて始めただけだった。だがやっていくうちに、そこに意味が生まれ、志が生まれ、夢が生まれた。ワイルドベリージャックは俺にとってその結晶のようなバンドだった。


 俺はバンドを通して、こんな世の中の、こんな日常の連続の合間に、とびきりぶっとんだ素敵な夢を人に見せてあげられるような存在になりたいと思ってきた。バンドを辞めればもうステージには立たないが、それでもまた新たな自分のステージをみつけ、たとえ大勢の人でなくても、ごく身近な大切な人から夢を与えていければなぁ、と思っている。それが俺にいろんな夢を見せてくれたロックンロールへの恩返しになるのではないだろうか。


 ずっと『アクセルローズのようなロックスターになりたい』と夢見てきたが、ついにそれは叶わなかった。でも『最高のロックバンドでプレイしたい』という夢は十分叶った。だから俺は音楽を離れてもこれを大切にし、自信を持ち、この後の人生、強く楽しく自分らしく生きてゆこうと思う。そして、なにか辛いことがあったら、やつらと過ごしたこの時のことを思い出しニヤニヤしよう。


 残りのライブ、今まで俺を支えてきてくれた人たち、メンバー、ファンのみんな、先輩方、友人、家族、ロックの神様など、すべての人に感謝とお礼の気持ちを込めてのぞもうと思っている。そして自分自身、バンドを始めた頃のような、ただただ楽しくて気持ち良くて仕方がなかった純粋な気持ちで、ステージでの感触、景色を一瞬一瞬、心に焼き付けながら思いっきり楽しんでやるぜぇぇーーーーーー!!!!!!!!ファッキューーー!!!(涙)


KENのブログ-ロックンロールドリーム