間合い | 踊るアホぅで喜怒哀楽・2

間合い

大阪場所。


千秋楽の優勝決定戦。
なかなか見ることができない機会もないので、じっくり見ていた。


先に花道を通り土俵に入る白鵬、既に武蔵を待つ小次郎よう。

時間の余裕を持ち相手を待つ。

そして白鵬の目が普段見る力士とは違うように感じる。

遅れて朝青龍の土俵入り。


勝負あった予感が勝手に感じる。


仕切りでは、白鵬の視線は、朝青龍を遠く突き抜けている澄んだ視線。

横綱の朝青龍の目は少し潤んだようにも見える。
その後の白鳳の時間はペースアップ。時間を掴んでしまったようだ。


塩を手にもつ朝青龍のの腰は心なしか引けている。ケガのせいなのか。

時間一杯、「のこった」


あっけない勝負であった。解説は何度も連呼したが、これでよかった。

時間を制した白鵬により、既に勝負は終わっていた。


もろ出し、投げなどをくらえば横綱の面目はない。


間合いとは、自分の距離でもあるが相手の距離でもある。修練を積んだ

強者たちの技術は近いものがある。一瞬の勝負の駆け引きに勝つには、

他にもいろいろな要素があり、一対一であれば特に『時間』というものは、

大きな心理戦の勝因の要素となりうる。


久し振りに白熱・緊張の勝負事だった。

ただ、勝負のあとの、横綱の笑みと無精髭はいだたけない。

自分の肩に並べるライバルが出てきたことへの嬉しさなのだろうか?



◆石川・輪島で震度6強の地震

2年前福岡で地震の経験をした。3月の後半で時間も午前中であった。

古い町のつくりであり家屋の倒壊も目立つようである。今の時期、多くの

事の始めの時期だけに住民の方の気持ちを思うと『何故?ここに』で

あろう。

 自然の力は恐ろしく強大であり逆らう事はできない。しかし人間の柔軟に

生きる力もまたスゴイ!

輪島、そして周辺にお住まいの方のお見舞いを申し上げる共に、

「強く頑張っていただきたい」これからが人間の真価ですと声援いたします!