あれ?明日は、こどもの日だっけ?
最近は、毎年の事であるが成人式=お祭りという20歳が多いようである。
マスコミもここぞとばかりに、今の20歳は“アホ”である、といわんばかりに式典に待ち構えている。
一ヶ月前の話になるが(精神年齢<成人年齢<政治年齢 )、自民党が今の成人年齢20歳を18歳に引き下げる審議に入る、という話題があった。選挙権や法律に及ぶ年齢に関する検討のようであったが、一部の成人式を見る度にここはニッポンか?と思ってしまう。今の20歳は○○だと議論するつもりはないが、多くの20歳も迷惑であろう。はっきり言ってしまえば、選挙権など彼らには権利を与えるほど、義務を果たしてはいなくその意味を理解するさえ難しいことだろう。むしろ『罪』という意識さえも、楽しければ良い、皆で一緒にやれば・・・、には勝てないような理性の持ち主だ。式典後は、市長などにお詫びに行くような程度、あとは何をやっているかしったこっちゃない。さらに言えば大人になれば謝って済むようなことも少なくはない。それが理解できていないので、常人では理解できぬ事件になってしまうのだ。
昨晩より『白虎隊』というドラマが放映されている。彼らの思想やその行動については、それぞれの考え方にお任せするが、幕末や武士の時代に生きてきた10代、20代の青年たちは顔つきが全く精悍である。当時の撮影家の指導もあるだろうが、身形を身分相応に整え、背筋を伸ばし、顎を引き、視線は少し遠くへ、口元は軽く一直線に結ぶ。いくら写真のポーズとはいえ一枚一枚の彼らの写真は何かこの世に言いたげである。プライドと責任を持った顔つきをしていると私は思う。
精神論というのは本当に語るには難しいが、背負うものへの決意がない限りは『大人=成人』とは言い難い。言葉のつくりだけで言ってみれば成人とは『人に成る』だ。しかし、間は生まれながらにして既に『人』である。人としての成長過程を表すという事であれば精神の成熟或いは心が人という肉体に育まれて『成人』となるのではないだろうか。これは個人のみの問題だけはなく、その周りの影響も大である。
いつの頃から、この成人式は『こどもの日』になってしまったのだろうか?
いっそのこと成人式とやらは5月5日にやったほうが良いのではなかろうか?