レゴランドにサクラサクラ
レゴブロックはどのようにして作られているか という記事が目に付いた。
多かれ少なかれ、子供時は積み木やブロックで遊んだ時期があると思います。私は、数あるオモチャの中で一番遊んだのが、レゴブロックでした。私が手にしたのは、保育園時代、親戚の叔父がおもちゃ屋に勤めていたせいもあり、他の子より早く手にしたと思います。今では、色もカラフルで、いろんなシリーズがあったり、一部のパーツも電動になったりと私が遊んでいたこととは大違いだ。父が職人ということもあったので、ブロックで家を作るのが好きであった。その後、窓枠や扉、屋根のように傾斜のついたブロックが発売された時には、お年玉を握り締めて「レゴ」を買いにいった覚えがある。
私は、東京ディズニーランドも行った事ないし、USJもないし、東京タワーにも登ったこともない。福岡生まれの福岡育ちのくせに福岡ドームの中さえ入った事はない出不精なのだが、デンマークの「レゴランド」だけは行った事がある。もう、15年位前になるのだが仕事で北欧を中心とした国々に行かせてもらう機会があり、2週間の強行軍で相当にハードなスケジュールな旅だった。イタリアンオカマにもストーカーされるという初物づくしの初めての海外だったが、とても印象深かったのが、緑の多さと、ゆったりとした時間の流れ、それからレゴランドだった。半日、スケジュールに空きができたので、現地の人が「どこか行きたい所はないか?リクエストはあるか?」と言われたので、「レゴランド」と言ってしまった。当時の私は、デンマークのことをほとんど知らず、「チボリ公園」と「レゴ」しか知らなかったからだ。
普通のテーマパークに慣れている人には、レゴランドは建造物の高さは低いし小さい。大人では物足りないかもしれないが、レゴランドは子供のためのテーマーパークのために、子供が一日で十分に回れるように作られているのだ。敷地内には、所狭しと世界の国々を作ったもの、ニッポンのエリアにはお城や富士山もあった、空港もある。レゴでつくった観覧車や車やカート、ほとんどがレゴに固執して作ったものだ。つくりがとても精巧で、遠目で見るとそれが何で作ってあるかはわからない。近くに来て見て「レゴだ!」っとわかるのだ。感動しながら、売店で久し振りの「レゴ」を自分のお土産に買ってことを思い出した。
元は小さな木工所だったらしいが、今では巨大な玩具メーカーであり、学校の教材まで作る企業になった。ニッポンでは文科省の許可がおりなく、学校の教材にはなり得なかったらしい。たまに輸入専門のおもちゃ屋にフラっと入るのだが、いつもても色が良く手触りがいい、向こうの幼児玩具などは3世代位まで遊べるように頑丈に作るらしい。子供の仕事は「遊び」である、そうそう基本が変わる事はないのだろう。子供の仕事を変えない事は大切なことである。
その夜は、もう一つ私の知っているデンマーク『チボリ公園』に連れて行ってもらった。
夕方であったため、ぐるっと回って、園内のビアホールのようなところに食事に行った。木製の長いテーブがズラ~っとあり、200人位いただろうか、ピアノの伴奏で皆で歌ったり、飲んだり食べたりして賑やかであった。私たちをニッポン人とわかってか、ピアノの伴奏者が「サクラ」の伴奏で迎えてくれるという国賓級(笑)扱いだった。横の人や、後ろの人、前の人から勧められるままビールをたらふく飲んで、言葉の通じない酔っ払い同士が盛り上がっていた。(酔っ払うと通訳はいらないらしい)私は途中で記憶がなくなってしまい、翌朝聞くと、場内のほとんどの人に、紙ナプキンに「桜」と漢字で書いて配っていたらしい。ニッポンの大恥を思いっきり晒してきてしまった。とりあえず、「楽しい事は良いこと」だと、現地の人に言われたが救われなかった。
・・・自然の景色がなによりも美しく、古いものをちゃんと残しておいてくれたデンマークの人たちはみんな言い人でした。機会があればまた行きたい国の一つである。
