食物の連鎖【吐いたツバは自分に戻ってくる】 | 踊るアホぅで喜怒哀楽・2

食物の連鎖【吐いたツバは自分に戻ってくる】

期限切れ弁当を飼料に 大手コンビニ、リサイクル活発化

セブン-イレブン・ジャパンやローソンなどの大手コンビニエンスストアが賞味期限切れの弁当や総菜を回収し、家畜の飼料としてリサイクルする事業を本格展開している。食品廃棄物の排出削減につながるほか、海外からの輸入に頼った家畜飼料の国内自給を高める効果も期待されている。

・・・なんか、複雑である。私は今ではコンビニ弁当は滅多に食べる事はない。理由は簡単で、体調を維持するためだ。以前、ダイエットを考えていたところ、どう考えても外食や惣菜ではカロリーを大幅に摂ってしまう。また、消毒された野菜、油漬けのおかず、どこの肉なのかわかりもしない食べ物などごめんである。お陰で短時間で、いわゆる標準的な体質になってしまった。たまに食べることがあっても、今日は身体に悪いもんを思いっきり食べようと開き直った時ぐらいである。


確かにコンビニに限らず、賞味期限の短い弁当や惣菜は、その後どうなって行くのだろう?と思っていたが、まさかこんな取り組みがなされていようとは思いもよらなかった。『リサイクル』・・・とっても響きのよい、お役所が好む言葉である。周知の通り、一般にコンビニ弁当は揚げ物が中心であるためカロリーも高く、添加物、着色料なども使用されているだけに、決して毎日食べても健康には害がないとはいえない。また、加工品のために原産地表示もしなくてよい。そして、賞味期限が過ぎれば『当たる』確立も高くなる。弁当の試食が仕事の人は命懸けであろう。


それが、家畜の飼料になるのか。このままだと、私たちはその家畜を精肉や加工品として食するわけだ。実験の結果、肉質のよいものができているのだそうだ。私の思う懸念は検証されているのかなと調べていたところ、西日本新聞が発行する「食卓の向こう側」に該当する記事が掲載されていた。


西日本新聞社発行のブックレット「食卓の向こう側」によれば、福岡県内の養豚農家で、あるコンビニの弁当やおにぎりを母豚に毎日3キロずつ与えたところ、奇形や死産が相次いでいたことが分った。具体的なコンビニ名を報道しないことについて同社は、「公表するとパニックになる」と説明した。 当該記事は、福岡県で最大部数(約63万部)を発行する西日本新聞社が、昨年3月19日付朝刊に掲載したシリーズ『食卓の向こう側』をブックレットに収めたもの。 同記事によると、2002年ごろ、福岡県内の養豚農家であるコンビニの弁当やおにぎりを母豚に毎日3キロずつ与えたところ、豚の妊娠期間である114日後のお産で、死産が相次ぎ、やっと生まれた子豚も、奇形だったり虚弱体質ですぐに死に、透明なはずの羊水がコーヒー色に濁っていたという。 与えたコンビニ食は、回収業者が持ち込んだもの。期限切れとはいえ、腐っているわけではなく、農家の主が「ちょっとつまもうか」と思うほどの品だった。当初の目的は月20万円のえさ代を浮かせることだった。


 この記事は数年絶っており、コンビニの業者の取り組み姿勢や材料も変化をしているかもしれない。また飼料になる場合、別のものと混合するわけなので歩留まりを上げる役目になるのかもしれない。しかし、私たちは選択をする情報が欲しいのである。ただ安全だと言われて「はい、そうですか」とは言えないのである。人が身体にいいと思わず、そして食べられなくなったものを家畜が食べて、私たちはそれを食べることになる。私は食べたくないものを食べなくてならないのかと思うと、肉屋では「この豚のエサはなんですか?」と聞かなくてはいけなくなる。さらに肉屋からは、「グラム200円のが○ーソンの唐揚弁当で、こっちのグラム500円は○ブン・イレブンのステーキ弁当です」みたいな会話になるのだろうか?


双方とも事実を述べているのであろうが、飼料して食べた豚に影響があるとすれば、すでに弁当を食べている一部の人たちには間もなく同じような現象が出てくることも考えられる。


私は、売れる分だけ作ればいいじゃないか?と思うのだが如何だろうか。「もったいない」主義のニッポンにしては今回のリサイクルは視点がずれていると思う。私たちは諸先輩たちにより、食べ物を食べて、その自然廃棄物を植物や動物達、土に還元することは知っているはずなのだ。これが『リサイクル』だ。


コンビニは、売れた分も廃棄された分もFCオーナーからはロイヤリティを取り、また廃棄処分したものはリサイクル会社から金をもらい。弁当は本当に金のなる木ですなあ。