まず、「脳」の活性化からはじめよ!
農作業のファッションから農業を活性化させようと「アグリファッションショー」が25日、東京・大手町で行われた。披露されたのは、日本ニットウェアデザイン協会主催の「アグリ2006ファッションコンテスト」応募作1121点から選ばれた入賞作7点。
主催はこちら社団法人日本ニットウェアデザイン協会 入賞作品は→コチラ
しかも、後援は農林水産省
・・・農業に興味を持たせることは良いことであると思う。
しかし、何だコレ?
体のいい売名行為と、新人デザイナーの発掘場なのか?媒体も「農」を活性化するなどと大見得切ったもんだ。世界初のアグリファッションショーらしいが、こんなもの考え出すだすのはニッポン人くらいだろう。農作業の服は麦藁帽子、開襟シャツ、地下足袋もしくは運動靴だ。シンプルで軽く、日差しに強く、汗の乾きも早い。
ちなみに開催主旨は以下の通り、
「日本の就農者は現在約220万人、2015年には少子高齢化・若者の農業離れの影響で150万人に減少すると予測されています。その中、農水省の農政改革では2015年、輸入食品に頼らない「自給自足45%」へ向けての人材確保・育成を掲げており、若者の就農率向上は急務です。JAKDAでは世界初の「アグリファッション(農業をする時のファッション)」の確率を提案します。ファッションにより農業イメージの向上により、若者が真剣に農業従事を考えるようになる。イメージの変化により、より多くの人が農業に親しむストーなライフスタイルにもつながる。機能性とファッション性を兼ね合わせたアグリウェアを募集する。その結果、ジーンズのような新しいファッションのジャンルが生まれるかもしれない。そして法人企業や農業学校のファッショナブルな就農ユニフォームの開発や、商品化を行い、少しづつ農業の環境を変えていく。そうすればファッション業界にも多大なメリットをもたらすだろう」(全文掲載)
農水省もこんなイベントに補助金出すよりも、もっと真剣に考えれば、税金の使い道があるだろう。農水省さえもあまり危機感は持っていないと伺える。若者向けのユニフォームならば、ヴィトンやプラダとやらの有名ブランドにデザインさせれば注目度はだんぜん変わりますよ。それ以前の問題でしょうが。新規就農への取り組みにしても各都道府県には受け入れ態勢やプログラムは整っていないでしょう?新規就農者は、列を作って待っている状態じゃないですか?私は農業のイメージはあまり変えないで良いと思う。自然が相手だけに過酷だから安易に取り組んで欲しくない。作った野菜何個分の利益でそのデザインユニフォームが買えるか試算をしてみるといいですよ、気が遠くなるはずです。
ごめんなさい。ハッキリ言います。ファッション業界には恩恵はありません。