老人が席を譲る時代【配慮のある紳士】 | 踊るアホぅで喜怒哀楽・2

老人が席を譲る時代【配慮のある紳士】

私が通勤に利用する列車では、通勤、通学用の時間になっており、当然座席は満員。立っている人たちは少し余裕がある、といったところか。これが毎日の出来事である。私は、いつも入口付近に立っていていつも回りをキョロキョロ見回しているのだが、ある一角に違和感のある光景を見た。その一角は、向かい座席のある対面4人がけで、通路を挟んで同じ座席がある。その通路にはつり革をもって立っている人がいて、計11人が視野に入った。一番奥の人がなんか怪しい。若い女性なのだが、体調が悪そうで、今にも座り込みそうであった。それを見かねた人が女性に席を譲った男性がいた。


「?」


70歳は過ぎているであろうおじいちゃんである。しかも、そのおじいちゃんは杖を持っているではないか。そのおじいちゃんとは入れ替わりに倒れこむように座席に座り、女性は精一杯の会釈をした。


まわりは、50~60歳位のサラリーマンが7人、20代位の女性が2人。サラリーマンをネクタイをつかんで首でも絞めてやりたい気分であった。座っている人たちは、多分もっと前の駅から乗ってきている人たちでお疲れもあることだろう。会社や家庭から開放されるひと時である時間も認めよう。しかし、病人にさえも気配りがないどころか、気付きもしないとは何事か。こんな大勢の無関心が社会を灰化するんだ。いずれ、この人たちも同じ目にあうのだろうと思う。そういった人に限って、まわりは助けてくれなかったと愚痴をいうのだ。大勢の乗客は、博多駅にて下車をする。眠っていた(?)乗客たちは目を覚ます。目はうつろな半開きである。みんな、それぞれの会社に行けば、その職業になりきるのだろうが、そんな仕事ってほんとうに心がこもるのか!

『皆、本当に目を覚ませ!!』


むしゃくしゃしたので、朝マックでバーガーを2個も食べてしまった。