今回はホロライブで最近デビューしたばかりの響咲リオナさん(いさき、と読むらしい)が炎上した話。

↓この方が響咲リオナさん。可愛らしいキャラデザ。

引用元 ホロライブ非公式wiki

 

 

ゲーム配信中に「飽きた~」と発言して途中で雑談や歌配信に切り替えたことで批判が殺到した模様。

 

今回の騒動のポイントは2つ。

 

・「飽きた」発言はゲーム開発者へのリスペクト精神がないこと

・1つの配信枠では1つのテーマのみ(VTuber界隈の暗黙の了解のようなもの)

 

まず1つ目の「飽きた」発言はゲーム開発者やクリエイターが必死に作ったゲームに対して「飽きた」と発言することは、「お前の作ったゲームつまんねぇよ」と言ってるようなもの。

 

んで、VTuber界隈ってゲーム配信がメインテーマの1つ。

もちろん歌や雑談、ASMRなど色々あるけどね。

 

それを「飽きた」と言ってしまうとゲームを作ってる会社としては

 

「この人はゲーム好きじゃないみたいだし、つまらないみたいな発言されると配信を見た人が買わなくなって売り上げが下がっちゃうかも…。新しく発売するゲームは他の人や他のVTuber事務所に宣伝してもらおう」

 

と考えて、VTuber自身や所属事務所に仕事が回ってこなくなる可能性がある

 

VTuberにとって仕事の案件ってのは高額な収入源の1つなので、それがたった一言「飽きた」でこの先数年間続くかもしれないわけだ。

 

それにこの発言は人によっては上から目線、ホロライブが殿様商売してるとも捉えられる。

会社のイメージダウンにも繋がることになる

 

 

2つ目の「1つの配信枠では1つのテーマのみ」は暗黙の了解なんだけど、正式にルールが決まっているものではない。

守らなかったからと言って罰則などがあるわけでもないし、誰もやらないし、やらないようにしてるもの。

 

これに関しては、僕は配信者が視聴者にする配慮、親切心のようなものだと思ってる。

 

視聴者は動画や配信を見る時にサムネイルを見て「これはどんな内容の配信なのか?」と判断する。

例えば、サムネイルに「歌枠」と書いてあれば、当然視聴者は「この配信は歌枠なんだな」と思うわけだ。

 

その人がもし「この人の歌を聞きたい。ゲーム配信や雑談配信は興味がないから見ない」という人だったらどうだろう?

 

配信者が途中で「飽きたからゲームや雑談するね」と言って配信内容を変えてきたら「歌を聞きたいのに興味ないゲームとかをやり始めちゃった…」と思ってしまうことになる。

 

でも「この配信は歌、この配信はゲーム…」という風に分けていれば後から動画を見る時でも分かりやすい。

配信タイトルに「雑談だったり歌だったり色々やる」みたいな文言でも入っていない限りね。

 

今回炎上したきっかけの配信は現在非公開になってるので、どうだったのかは分からんけど、おそらく入ってなかったのだろうね。

 

僕はかつて色んなVTuberを見ていたのだが、途中で別の事をやり始めるVTuberってのは実は結構いる。

 

中国のVTuberだ

 

大手VTuber事務所の1つ、にじさんじには実は中国支部のようなものがあって、「Virtua Real」というのがある。

正式名称ではないが分かりやすく言うなら、にじさんじ中国、にじさんじCNってところかな。

 

bilibili動画という日本で言うニコニコ動画にあたるところで活動しているのだが、まぁ著作権ガン無視の無法地帯だ。

途中で別のことを始めるのはもちろんのこと、

 

・日本のテレビ番組を配信画面に映しながら視聴者と一緒に見る

・歌ってみた動画でアーティストのMVを勝手に使う

・他の配信者の配信を勝手にミラー配信する

 

ある時、配信を見たら、Aの配信を見てるBの配信を見てるC、というすごい事をしてる配信があった。

Aの配信を見てるBの配信を見てるA、というのもある。

 

ゲームの大会やイベントをミラー配信するのは配信者界隈ではよくあること。

でも他の配信者の配信をミラーするのは見たことがない。

 

それも許可無しでだ

彼女らはお互いに許可を取ってない。

 

配信中にいきなり他の配信者の様子をミラーし始めるのだ。

 

他にも配信中にいきなり他の配信者と電話し始めたりね。

そのまま雑談してコラボ配信するかと思いきや、通話を止めてソロの雑談配信に戻ったり。

 

中国は実に自由奔放な配信スタイルをすることに驚いた。

 

また南京大虐殺の時期になると運営のVirtua Real公式がbilibiliで「南京大虐殺を忘れるな」と画像を含めてつぶやく。

そして所属タレントたちはこのつぶやきをリツイート、リポストする。

 

Virtua Realはにじさんじの関連会社のようなものだし、にじさんじの社員が出向して立ち上げたものなのに、そんな発言までする。

VTuber文化だって日本由来のものだってのにね。

 

これが日本で記事になったのは2年後の話。

おまけにそこまで話題にならなかった。

bilibiliは中国だけの閉ざされた世界だし、日本人は大して興味なかったみたいだからね。

 

そんな無法地帯を知ってしまった僕には今回は騒動は中国に比べてはるかにかわいいレベルだし、VTuberをよく知らない人でも「そんなことで炎上するの?」と思うような出来事だと思う。

 

でも炎上したのはホロライブのファンがそれだけ多いってことだろう。

 

批判する人が多ければ声が大きく聞こえてしまう。

 

一昨日ぐらいにホロライブが4-9月の決算を発表したけど、去年に比べて営業利益が46,3%増の大幅増収増益を達成したらしい。

過去一年間でのタレント一人あたりの収益が4.02億円に相当する。

 

すごい。

ホロライブメンバーは年収4億だよ

めちゃくちゃ夢があるね。

 

今回の炎上騒動はとばっちりを食らったようなものだけど、これだけのお金を貰ってる上にホロライブは上場企業なので、所属タレントにはその自覚と誇りを持ってファンと真摯に向き合った言動を行ってもらいたいものだね。