世界史上最も古い物語のひとつ『ギルガメシュ叙事詩』。
旧約聖書の物語「ノアの箱舟」に多大な影響を与えたとされるこの書物は、シュメールの時代から代々メソポタミアに受け継がれてきました。主人公は、ウルク第一王朝の5代目の王ギルガメシュ。紀元前2600年ごろにウルクの王として君臨した人物だとされています。
そんなギルガメシュを輩出したウルクは、『ギルガメシュ叙事詩』の存在もあり、古代史に絞れば最も有名な都市のひとつとなっています。
現在、ウルクはワルカという名で知られています。あくまで子音の発音が変化しただけなので、名称はほとんど変わっていないといえます。
現在のウルクには、シュメール時代からパルティア時代までの遺跡が残されています。そのなかの代表格が写真の「白神殿」跡です。
現在、ウルクの遺跡のなかで最も巨大な遺構がこの「白神殿」の跡です。神話の時代から続く古代メソポタミアの都市遺跡を代表する「白神殿」は、その名の通り、かつて白亜の巨大神殿としてウルクのランドマークとなっていました。
ほかにも、ウルクには様々な遺構が残っています。
なかでもウルクの最高神アヌーを祀るアヌー神殿の遺構は必見です。
現在のアヌー神殿周辺は時代の変遷とともにほとんどが風化してしまっていますが、発掘調査の結果、基層の部分が発見されています。
現在のウルクからは当時の壮大さを想像するのは難しいですが、広範囲に広がる遺構からは、その規模を感じ取ることができます。文明の起源を感じたい方には非常にうってこいの場所だと思います。
世界史好きの僕にとっては本当にこの訪問は感無量でした。


