国連IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、このままでは100年で4℃以上気温が上昇すると予想しています。

 地球温暖化による様々な影響や被害が予測されていますが、その中の一つ、日本が熱帯/亜熱帯化することによるウィルスの感染症の危険について、今日はブログに書きたいと思います。

 一年間に人がどの生物によって一番殺されているか?を調べたビルゲイツのデーターによると、3位がヘビで5万人、2位が人間で47万5000人、1位が蚊で72万5000人らしい。

2位の人間は戦争やテロが主な原因ですが、始まってしまった『IS対有志連合の戦い』で、今後、桁違いに急増する恐れがあります。

そしてダントツ1位の蚊。2500種類以上の蚊が世界に生息し、マラリア原虫を媒介して60万人以上の命を奪うほか、デングウイルスや黄熱ウイルスなども媒介します。

日本でも昨年、デングウィルスの感染者が出ました。蚊の吸血活動によりウィルスが人から人へと感染します。
今後、地球温暖化の影響により、日本が亜熱帯化すると蚊やゴキブリなど様々な南の生物が増え、感染症のリスクが上がります。

生物学の専門家によると
「感染症というのは、本質的には生態系の中で、増え過ぎた生き物を減らすという天敵としての役割がある。ウィルスがなぜ何億年も前から地球上に居るかと言えば、増え過ぎた生き物を病気で減らすこと。と同時に病気に強い系統を進化させるという進化のドライビングフォースという役割がある。
現在、70億人という増え過ぎた人間を減らすためにウィルスが蔓延している。」と言われています。

年々深刻化を増す地球温暖化により、人間の命を奪う1位の蚊や3位のヘビ、5位の吸血バエなどの危険な生物が日本にも急増する可能性があります。

そして、2位の人間同士の殺し合い。パリ同時多発テロで国際的な闘いとなったIS対有志連合。
19日のフランス議会でバルス仏首相が「生物、化学兵器を使ったテロが起きる可能性もある」と警戒を呼びかけました。

テロにもしウィルス兵器が使われたら…考えただけでも恐ろしい世界になってしまいました。

イデオロギーの対立を乗り越えテロの被害をこれ以上げず、地球温暖化を食い止めるために、ぼくたちのできることは何でしょうか?



先日、国立環境研究所の五箇公一さんの話を聞き、生物多様性についてもっと知りたくて著書「クワガタ虫が語る生物多様性」を熟読中。
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