ソチ五輪の女子フィギュアスケートのフリープログラム、朝の5時近くまで見届けてしまいましたが、ライブで観て本当に良かったと思える、素晴しい、そして壮絶な試合となりました。

 前日のショートプログラムでは、キムヨナ選手がさすがの1位、浅田真央選手はまさかの16位。

本人はもとより応援していた日本国民全員が、「実力があっても、本番でこんな結果になってしまうことがあるのか!」と一発勝負の厳しさに愕然としてしまったのではないでしょうか。

しかし信じられないことに、森喜朗元首相が講演会で「見事にひっくり返った。あの子、大事なときには必ず転ぶ」と無神経な発言をした。選手を駒としか見ていないような、なんて横柄でデリカシーのない人なのか。
こういう人が東京五輪・パラリンピック組織委員会会長を務めるのは不適切なのではないでしょうか。

そして、いよいよ迎えた決戦のフリープログラム。
浅田真央選手には、順位とは関係なく、選手最後の試合として悔いの残らない演技をして欲しいと祈るような気持ちでテレビの前で応援しました。


ノーミスで自己最高の演技に、熱いものが込み上げました。

取り返しの出来ない失敗をしてしまっても、それを乗り越えて全力でやり遂げる。

メダルには届かなかったけれども、メダル以上の感動を頂きました。

予選で僅差の2位だった開催国ロシアのソトニコア選手がノーミスの素晴しい演技で、自己ベストを大幅に上回る高得点。会場の盛り上がりもクライマックスに。

そして、有終の美を飾るのは、予選トップ、前オリンピックの金メダリスト キムヨナ選手。


ショートプログラムで表現力豊かな優雅な演技に魅了されましたが、フリーでもノーミスの素晴しい演技を魅せてくれました。



結果は、ソトニコア選手が金メダル、キムヨナ選手が銀メダル、コストナー選手が銅メダル。

スコア200点以上が5人もいるハイレベルな戦いで、深夜から早朝まで、テレビの前で一人で釘付けになりました。

すっかり寝不足ですが、様々な人間ドラマが詰まったオリンピックは本当に素晴しいですね!