歌劇"ジャンニ・スキッキ"より「私のお父さん」/G.プッチーニ
"Gianni Schicchi"「O mio babbino caro」/G.Puccini
プッチーニ作品の中でも唯一の喜劇として知られる作品(3部作の内の1本)。ブォーゾ・ドナーティが亡くなり遺産相続で揉めるドナーティ家が、ジャンニ・スキッキに助けを求めることで巻き起こるコメディで、ダンテの神曲のワンシーンが原作になっている。
この曲は遺産相続で揉めるドナーティ家が切れ物であるジャンニ・スキッキになんとかしてくれと頼んだところ彼は断ってしまうが、ジャンニの娘ラウレッタが恋人であるドナーティ家のリヌッチョと結婚するために彼にお願いするシーンである。
O mio babbino caro,
mi piace,è bello, bello.
Vo’andare in Porta Rossa
a comperar l’anello!
mi piace,è bello, bello.
Vo’andare in Porta Rossa
a comperar l’anello!
ねぇ、私の大好きなお父さん
彼を愛しているの、素敵な人よ
ポルタロッサに
指輪を買いに行きたいの
Sì, sì, ci voglio andare!
E se l’amassi indarno,
andrei sul Ponte Vecchio
ma per buttarmi in Arno!
そうよ、行きたいの
彼への愛が無駄になったら
ポンテ・ヴェッキオへ
身を投げるわ!
Mi struggo e mi tormento!
O Dio,Vorrei morir!
Babbo pietà, pietà!
私は苦しみに嘆いている
神よ、死んでしまいたいわ!
お父さん、どうかお願い!