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 本館 で取り上げた 「ビッグママ生鮮市場 のTV放映予定(2/5の記事 )」が 2/6のテレビ放映後、アクセス数が急増。放送終了後、30分でユニークユーザー数100人以上突破。一日のユニークユーザー数はいつも200人程度なので、大幅な記録更新となった。
こういう場合は「Yahoo検索」にヒットすると急激に増える。私のサイトはYahoo検索に弱い。「"スーパーマーケット" "食品"」で検索するとグーグルでは上位になるが、Yahooでは当然、スーパー各企業が上位にヒットする。グーグルで上位にするのは簡単だけど、Yahooで上位にするのはなかなか骨が折れるし、そんな暇と金もない。
(もっとも「"スーパーマーケット""新店""改装"」で検索するとどちらも上位になるが)

話がそれた。ビッグママの話(こういうふうに繰り返しキーワードを使うとグーグルでは上位になる)に戻す。

 番組は月に一回の9円(税込10円)セールを特集していたが、大手がやると公正取引委員会から「いいんかい?」と突っ込みがくる特売方法。(準大手でも「大根1円」 とかこの間までやっていたけど)
とにかく「9円」というイメージがしっかりと視聴者に認識されたことでしょう。私としては玉出の「1円セール」 の方がインパクトあると思うが・・・。

なんでこのような激安価格ができるのか、私なりに考えてみた。(PB商品は除く)
①「損して特とれ」商法→月(or週)一回の不当廉売かもしれない価格での販売は「安いイメージ」を消費者に与えることができる。宣伝費として考えれば安い。そのためには税抜価格を大きく表示することも辞さない。
②「販売管理費低減」→人件費、広告宣伝費、賃料、設備投資、修繕費など徹底的にコストダウン、その分安くする。(アオキスーパー、オーケー、オオゼキ等)
③「メーカー・問屋在庫処分」→大手チェーンからの返品やロット生産品の処分。消費期限切れ間近。ひどい時にはPBまで返品する企業がある(らしい)。そういうものを一括引取り
④「値入・荒利ミックス」→こっちで損して、あっちで儲けて。計算通りにはいかないことが多い。①とは基本的に違う。
⑤他社が安く売らない部門・カテゴリーを低値入で販売→大手の惣菜の値入率目標は50%~60%。それを原材料を安くして、さらに人件費や消耗備品代をあまり考慮せずに、しかも低値入率で販売する。ロスを出さないように、常に「品枯れ」状態維持。250円弁当・298円惣菜・10円コロッケ。
⑥「B級産地」→市場への出荷量が多いと一流産地以外だと結構、値崩れすることがある。また、商品の持つイメージよりも安く仕入れることができる。
⑦「B級メーカー」→多くは語らないが(笑)、カップラーメン等。
⑧「地方市場余剰品」→中央市場からの転送品が地方市場で値崩れすることがある。これを拾う。品質の見極め必要。驚くくらい、品質が良くて価格も安くなることがある。産地市場が特に優位。
⑨「売場拡大」→要冷蔵品を通路などに陳列(冷蔵庫などの設備や電気代もかからない)。入荷したままの状態(パレット積み、台車積み)で通路に放置等。
⑩「サービス等手抜き」→これはいろいろ。接客、設備、トレー回収、水、氷、税込価格表示なし、使用原材料表示なしなど。
⑪~以下割愛

ということで、1,700店ほどのスーパー (特にこの一年で1,200店)の売場、商品と価格を見て思った。

【当たり前のことだが】
消費者が品質の見極めを必要とするが、買い物が楽しく、価格は安い」スーパーか、
品質もサービスも安定し、ソコにしかない商品があって、安心して買物できる」スーパーのどちらかしか繁盛していない。

買物する時に、この商品はなぜ安いのかを考えながら購入すると買物が楽しくなると思うけど。
「並んでいる、混雑している、残り少ない」という状況でソレを考えるのは無理か(笑)