アブダビのオールド・スークを散策してみよう! | 風になって ~世界の街から~

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↑オールド・スークの入り口付近。ハムダン・ストリートから1本入ると、服飾の店を中心にさまざまな店が並んでいる場所に出ます。


エミレーツ・パレスを後にした私は、いくつかのモールを回り、最後にアブダビのオールド・スークに行ってみることにしました。私はスーク(市場)というのが大好きで、スークを見ればその街の素顔がのぞけるような気がします。


到着してみると、期待していたほどアラブっぽい感じは受けませんでした。オマーンの首都・マスカットにある「マトラ・スーク」のほうがずっとアラブっぽい感じがします。マトラ・スークでは歩いていたのも現地人が多かったのに対し、ここではパキスタン人やインド人が圧倒的多数を占めているように見受けられました。



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↑スークの内部の風景。ファッション関連の店が多いような気がします。


それでも、ひとつひとつの店を見てみると、アブダビ在住の出稼ぎ労働者たちがさまざまなものを買っており、生活臭にあふれていました。お金持ちの現地人は主にショッピングモールで買い物をしているのでしょう。実際、マリーナ・モールなどの大型ショッピングモールの中は現地人率が高かったです。これが「人口の80%は出稼ぎ外国人」という今のUAEの様子を表わしている光景なのでしょう。


話はそれますが、アブダビやドバイの高層ビルの建築に携わっているのは、こうした出稼ぎ労働者たちです。昨年、このことに興味を持っていろいろと調べてみたのですが、彼らは劣悪な環境の中で生活しており(10人くらいで一部屋に暮らしていたり)、昼間こそ休憩が与えられるようですが、それでも40度はあろうという炎天下の中日々作業に打ち込んでいるようです。こうした人たちの努力があって、今の湾岸(特にドバイ)の発展があるのだと思うと、なんだか複雑な気分になります。



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↑ネオンがまばゆいばかりの店舗。日本では最近こういうのは見かけなくなりましたね。


話を戻しましょう。日が落ちて暗くなってきたせいか、暑いですが意外と普通に歩けます(それでも35度はあると思いますが・・・)。夏場はこうした場所を訪問する際は、日が落ちたくらいの時間にするほうが無難です。それに、こういう個人の商店はたいてい昼間に昼休みをとることが多く、13時ごろから16時ごろまではお店をいったん閉めるのが普通ですから、それを考えても夕方に訪問するのがベストでしょう。活気が出てくるのもこのくらいの時間からです。



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↑少しずつ活気が出てきました。



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↑大通りから一本入ると、この通り。駐車車両だらけの道の両脇に、さまざまな個人商店が並んでいます。



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↑同じくスーク内。


そんなスーク内を歩いていると、ふと大きなモスクが目にとまりました。なかなか立派なモスクです。


ちょうどそのときアザーン(礼拝の呼びかけ)が流れてきて、まわりの人々がモスクに駆け込んでいきました。ちょうど礼拝の時間なのでしょう。



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↑以前にも紹介しましたが、このモスクです。今回は違う角度から。



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↑こちらはまた別のモスク。ライトアップされた夜のモスクというのも神秘的でいいですね。


こうして特に何を買うわけでもなく、オールド・スークを後にして、夕食でも食べに行くことにしました。この日はホテル近くのインド料理店「クワリティ・レストラン」に行こうと思っていたので、その近くのショッピングセンター「ルル・センター」まで行きたいと告げ、タクシーに乗り込みました。すると・・・・・


ドライバー:「降りろ。」

私:「はぁ?」

ドライバー「とにかく俺はそんなところ知らないんだ。お前は乗せたくない。降りろ!」


といった感じで軽く乗車拒否されました(笑)アブダビは出稼ぎに来て間もないドライバーなどもけっこういて、意外と道を知らなかったりします。すっかり慣れましたが、まあよくあることなので気をとりなおして次のタクシーを探します。


ところが、なかなかタクシーが捕まりません。夕方になるとタクシーの数が足りていないようで、通り過ぎるタクシーはみな人を乗せています。ときどき空車のタクシーが通りかかると、私のまわりにいる人がいっせいに手を挙げるので、なかなか乗ることができません。それでも、親切な女性が停めたタクシーを私に譲ってくれました。なんとか乗れそうです。


再び目的地を告げると、「ルル・センターはアブダビに3つあるんだ!どこのかはっきりしなさい!」

と言われたので、これで先ほど乗車拒否された理由がよりいっそう明確になりました。


私が「コルニーシュ・シェラトンの近くのルル・センター」と言うと、理解してくれたようで、そこまでちゃんと行ってくれました。料金は3.5ディルハム(約110円)ほど。



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↑ルル・センターの近く。このあたりは人通りもあまり多くありません。


そして、ここから歩いて「クワリティ・レストラン」に向かいます。