↑パキスタン風の豆と羊肉のカレー、「ダール・マトン(Dhs9)」です。深いコクのある味わいが絶品です。
アブダビ滞在3日目のお昼は、再びエレクトラ・ストリートのパキスタン、アラブ料理レストラン、「アル・イブラヒミ・レストラン」に行きました。この日の目的は、大好きなパキスタン料理を食べることです。
数あるメニューの中から、パキスタン風のカレー「ダール・マトン」と、鶏肉をスパイシーにグリルしたおなじみ「チキン・ティッカ」をオーダーしました。どちらもわずか9ディルハム(300円弱)と格安なのがうれしいですね。
↑食事をオーダーするとこちらのパンがサービスでついてきます。初めはチャパティかと思いましたが、味からするとローティのような気がします。
一般的に日本のインド料理店で出されるのはナーンが多いですが、これは本来は高級な宮廷料理なので現地人はあまり口にしないと言われています。そのため、こうした庶民的な食堂では一般的にはこうしたチャパティやローティ(チャパティよりやや粗悪)が料理とともに出されます。イランのものは冷たくておいしくないものが多いのですが、パキスタンのものは温かくてカレーによく合い、とてもおいしいです。
↑私の好物のひとつ、チキンティッカです。やわらかい肉がたまりません!
ダール・マトンが運ばれてきた少し後に、チキン・ティッカも運ばれてきました。表面はよく焼けていて、それでいて中はジューシー!ちょっとスパイシーなのもいいですね。食が進みます。殺菌効果もあると言われる生たまねぎとともにいただきましょう。
↑すべて一緒に撮ってみました。
ここのレストランは内装も意外ときれいで、ここでは湾岸の安食堂にありがちな、まわりをパキスタン人に囲まれてジロジロと視線を浴びながら(日本人が珍しいのでしょうか?シャルジャやマスカットに行ったときに経験しました。)食事をとらなければいけない、といったことはありませんでした。
店内は現地人でごった返しており雑然としてはいますが、みな素早く食事を済ませて出ていきます。
ちゃんと会計もテーブルでしてくれるし(こういった食堂ではレジのような場所で支払うことが多いのですが)、おつりも消臭効果のある香辛料の粒の上に置かれて出てきます。こういった配慮もうれしいですね。ここならひとりでも問題なく利用できるような気がします。
アラブ湾岸地域にインド料理やパキスタン料理のお店が多い理由として、こうした国々から湾岸に出稼ぎに来ている人々が多いということが挙げられます。彼らは安い給料で働かされていることが多く、そのため価格設定も彼らに合わせたものになっているんですね。湾岸諸国とパキスタン、インドの間は飛行機で2~4時間ほどと近く、フライトも頻繁にありますが、こうした地理的要因も大きいのではないかと思います。
お腹いっぱい食べて、この日も600円ほど。みなさんも湾岸を訪問の際には、おいしいパキスタン料理を食べてみてはいかがでしょうか?