タクシー@アブダビ | 風になって ~世界の街から~

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↑アブダビのタクシーは基本的にゴールドと白のツートンカラー。アブダビ市街にて撮影。


タクシー・・・、普段はあまり乗らなくても旅先では何かとお世話になることが多いかと思います。今回はアブダビで私が出会った個性的なタクシードライバーを紹介したいと思います。・・・と、その前にまずはアブダビのタクシーの簡単な解説から。


アブダビのタクシーはドバイとは違って、実質「Al Ghazal Transport」1社によって運行されています。タクシーの台数は比較的多く、道端でもわりと簡単に捕まえることができます。ドライバーはインド、パキスタン、イランなどからの出稼ぎ労働者が中心で、料金も市街地内なら3~7ディルハム(95~225円くらい)と格安ですので、気軽に利用することができます。



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↑大型ショッピングモール、「マリーナ・モール」のタクシー乗り場。外にあるので、夏は炎天下の中待たなければいけません。


また、普通のタクシーのほかにも「高級タクシー」もあります。これは主にホテルなどに待機しているもので、こちらは料金も15~25ディルハム程度と、やや高めです(それでも日本のタクシーに比べれば安いとは思いますが・・・)。高級タクシーには、主にベンツやシボレーが用いられており、ちょっとしたVIPな気分が味わえます。



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(上)ショッピングセンターで待機する高級タクシー。高いと分かっているからか、このタクシーが来ても誰も乗り込みません。

(下)こちらはホテルのリムジン(ベンツ)。値段は高級タクシーとほぼ一緒ですが、「タクシー」の表示がないので一般車と見分けがつきません。


そしてここからは、今回の旅におけるタクシーでのトラブルなどについて振り返ってみたいと思います。


私がダウ船ディナークルーズの代金を支払いに行ったときのこと。港で帰りのタクシーが捕まらず、お店のスタッフに相談しましたが、「タクシーは少し遠いところに乗り場がある」と言って、場所を紹介してくれました。さっそくそこに行こうとお店を出ると、偶然そこを1台のタクシーが通りかかったので、お店のスタッフが親切にも呼び止めてくれました。ほかにタクシーもいないので、何の疑いもなくこのタクシーに乗り込みました。


ドライバーはシャルワールカミースを身にまとったパキスタン人と思われる男性。

私がまず、「Al Hana Tower(ショッピングセンター)に行きたい。」と言うと、

彼は「どこだそれ?そんなところ俺は知らない。」と答えたので、私が英語で書かれた地図を見せようとすると、

「だめだ。俺は英語は読めないんだ。」と一蹴されてしまいました。

そこで仕方なく「ロターナ・モール」と言うと、「ロターナは遠すぎる。」との答えが返ってきました。こんないいかげんなドライバーは今回の旅で初めてでした!

そこで、「アブダビ・モールまで」と言うと、彼は「アブダビ・モールなら3ディルハムだ。」と言いました。私はメーターを使っていないので不審に思いましたが、湾岸ではメーターはついていても使わないこともある上に(それでもアブダビではこの1台だけだった)、まわりには他のタクシーがいるわけでもなかったので、仕方なくこのタクシーで行くことに決めました(それに3ディルハムなら安いし)。


しかし、予想していた通り、走り出すや否や「Three means thirty!(3とは30ディルハムのことだぞ)」と言い出すではありませんか!冗談じゃない!30ディルハムといったら、高級タクシーで行くより高いではないですか!ほかにタクシーがいないのをいいことに値段を吊り上げる、典型的なぼったくりタクシーですね。私は「意地でも30も払ってやるものか」と心に誓い、とりあえず目的地に向かいました。


私は適正料金は10ディルハム程度(それでも高いくらいですが)だと考えていたので、到着するなり「この距離で30は高すぎるとは思わないか?」というと、少しもめましたが、結局20ディルハムで話がつきました(それでもまだかなり高い)。ちょっと悔しかったですが、いい経験になりましたね。



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↑ぼったくられなければ、安くて快適な移動手段です。


それから、ちょっと面白かったドライバーの話をひとつ。

あれは、ホテルからダウ船乗り場に向かうときのことでした。私の乗った高級タクシーのドライバーはヨルダン人の男性で、最初はとりとめのない話をしていたのですが、話題は突然結婚の話に。


「ところでお前、結婚はしているのか?」

「まだしていません。」

「彼女はいるのか?」

「・・・いません。」

「それはいけない!お前の歳はいくつだ?」

「21ですが」

「21!お前はもうすぐにでも結婚しなければいけない。」

「えっ!?」

「大丈夫だ。お前ならできる。21にもなって結婚していないというのはだめだ。すぐしなさい。」

といった感じで説教されてしまいました(笑)ヨルダンではこのくらいの歳で結婚するのが普通なのでしょうか?

そのほかにも彼は「ところでお前、○○(名前忘れました・・・)を知ってるか?」

「○○?何ですかそれは?聞いたことないですね。」

「ヨルダン名物のおいしい魚の名前だ。ところで日本では魚は食べるのか?」

「皆よく食べますよ。」

「そうか、じゃあ日本では○○は1キロあたりいくらするんだ?」

・・・だから私は○○など知らないと言っているではないですか!(笑)


とまあこんな感じで、この人に限らず面白くて気さくなドライバーの方も数多くいらっしゃいました(ほとんどはいい人でした)。それでも中には一部ではありますが心ないドライバーもいますので、皆さんも海外に行かれた際のタクシーには注意してくださいね!