堺市某所の気になる建物 | 一級建築士サラリーマン奮闘記

堺市某所の気になる建物

堺市某所の気になる建物


堺市某所で気になる建物を見かけました


間口約10m×奥行き100mの長細い土地に分嬢住宅?


通常このような土地は、住宅区画用地に向かないはず。
しかしこの条件を逆手に取り、12戸の住宅を実現しています。


【建築】 ヴェリテヴィータ

11m×98mの極細敷地を売れる資産に
 
「二束三文でたたき売るしかない土地の資産価値を、どう高めるかが課題だった」。間口11mに対して奥行きが98mもある細長い敷地に、分譲住宅を設計した關聡志氏はこう話す。


片廊下の賃貸アパートでは、戸数が50を超えてしまう。単身者中心の世帯がこれだけ住むとなると、近隣とのトラブルの可能性もあり、駐車場の問題も発生する。また、土地の所有者も賃貸ではなく売却したいと考えていた


戸建ての分譲宅地とするには、接道のために奥まで道路を引かなければならず、利用できる土地が大幅に減ってしまう。個々の宅地も細長くて使いにくくなる。


そこで採用したのが、3階建ての長屋形式の分譲住宅だった。7.5mスパンで区切って12戸を確保した。戸建てのように外に面した玄関があり、駐車場も確保している。

「玄関の前に子どもが遊べるような路地があるなど、昔の長屋のような良さもある」と關氏は話す。

しかし、この「長屋」であることが意外な障害となった。廊下などの共用部分がないので、建築基準法上も「共同住宅」ではなく「長屋」だ。


「長屋には貧しいイメージがあるのか、銀行では長屋に対して住宅ローンを組めないことになっていた」。

入居者が購入に際してローンを組めなくては、住戸の販売上、大きなハンディになる。「昔のような木造の長屋と違って、十分に資産価値があってローンの担保になるものだと、何とか銀行を説得して認めてもらった」と關氏は話す。


しかし結局、住宅金融公庫では認めてもらえなかった。

分譲価格は3000万~3800万円程度。事業主であるビーユーディーの渡邉啓司・管理部マネージャーは「この地域の建て売り住宅の価格は3000万円弱なので少し高めだが、デザイン性などが評価されて完売することができた」と話している。