京都某所の気になる建物 | 一級建築士サラリーマン奮闘記

京都某所の気になる建物

京都の某所で気になる建物を見つけました。

一見すると4件の戸建住宅ですが、よくみると皆つながっている。

集合住宅?テラスハウス?うーん・・・

家に帰ってから調べてみると、あ!ありました。

日経アーキテクチャー8月号によると、

 

競争力を実証した戸建て感覚の賃貸住居
 

京都市郊外の閑静な住宅地に、アパートらしくないアパートが建った。敷地は100坪余りで全4戸の間取りはすべて異なり、それぞれが微妙に絡み合いつつ距離感を保っている。左ページの写真のように、各住戸の玄関まわりからして一戸一戸の表情が違う。

 

この建物を企画、施工したのは地元の野口建設。発注者の若林正博氏が有効な土地活用を相談したことから事業は始まった。数種類用意したアパート計画案の中から選ばれたのが、京都府城陽市で設計組織Den Nen Architecture(DNA)を主宰する角直弘氏の提案だった。

 

計画の条件は、広さ約75m²の3LDKの住戸をベースに、ニーズの高い価格帯で賃貸することだった。これに対し、角氏は常々、安易なデザインの画一的な賃貸集合住宅に違和感を持っていたので、賃貸といえども戸建て感覚の住まいを求める客層を想定した。

 

さらに、第一種低層住居専用地域の建ぺい率50%、容積率80%という敷地条件を考慮して、「土地の余白を生かすようなコートハウスのスタイル」を模索する。プライバシーを確保した高い独立性と、豊かな住環境が両立する戸建てのような個性的な住空間を構想していった。

 

角氏は計画に当たり、まず近隣の緑地を望むテラスや中庭の位置と大きさを決め、採光や通風を考えて各住戸を配置した。つまり、外の緑が近いところは広いテラスをつくり、緑が遠い住戸には広い中庭を配した。また、シンプルな素材をベースに、それぞれの住まいの違いを意識できるように、各住戸にテーマカラーを設定して領域を明確にした。

 

角氏は、「一般的なアパートとはかなり変わっているこの案が実現するとは思っていなかった」。ところが、発注者の若林氏がプランを評価し、建設にかかわる銀行や税理士などの関係者も一致して角氏の案を推したのだ。

 

個性的なデザインやプランに加え、床暖房やオール電化を導入したことで、賃料は周辺の賃貸物件よりも3~4割高い。しかし、竣工前から始めた入居者募集は順調に進み、全戸に空きはない。静かな住宅地にあって、道行く人にとっても、目を楽しませる一角となっている。



      

        1階   平面図              

 



2階    平面図