負けないひまわりって？
私がいつも通う道での出来事でした。
一本の大きなひまわりが、さほど暑くなかったこの夏にめげずに大きな大輪の花をつけてくれました。
そこは、通りの激しいところで皆がその大きく咲いた花を見上げてはニコニコして通り過ぎていました。
ところが、週明けの月曜日にそのりっぱな大輪のひまわりがぽっきり折られていました！
あれーーーー！！ だれだ！！ 思わず立ち止まってせっかく咲いたそして、大きく咲いていた花の無残さに、思わずくうううううと泣けてきました。
ちょっと古い歌ですが、伊藤咲子のひまわりの花を口ずさみ残念な思いで通り過ぎていきました。
それから、一週間ぐらいしてその折れた部分が少し硬くなっていたのでほっとしました。
それからまたまた一週間ほどして何気なくそのひまわりに茎を見たときに、なんとなんと折れた下の部分から新芽が出ているではありませんか！！
思わずおおおお！！と独り言の感動の声！一気に元気が出てきました。それから毎日毎日、それこそ日に日に大きくなる新芽に「がんばれ！」と声掛けをして過ぎていきました。
次の週初めに通り過ぎる時には、ちょうど二歳の子供のようなひまわりになっていました！！
うれしいいいい！！誰かに折られたその悔しさをそのチビひまわりに託したそのけなげさ！というかたくましさ！！
まさにひまわりは、夏の花としての底力を垣間見たひと時でした！「だれのためにさいたのーーー、それはわたしのためよーーー」そして、おまけに後二輪咲いて最後に楽しませてくれました。
また、来年の夏によろしく！！ もう虫の声が聞こえ始めた夏の終わりのエピソードでした。