簡単に切れる糸なら
始めから繋がっていなかったと

諦めて

容易く解ける絆なら
始めから繋がっていなかったと

目を背けて

脆く崩れる関係なら
始めから繋がっていなかったと

割り切れば
良いのだろうか

薄れていく気持ちに
価値は無かったのにだろうか


涙はもう出ない
日ごとに現実味がなくるから

痛みはもう感じない
日ごとに癒えてしまうから

怒りはもう溢れない
日ごとに消えてしまうから

君への愛情は
偽りの産物

そう
割り切れば良いのに


ふとした瞬間に
まだ、会いたくなるよ

ふとした瞬間に
まだ、声が聞きたくなるよ


君もほんの少しだとしても
感じてくれたら良いのに

そう想う心があれば
離れる必要は無かったよね

馬鹿みたいに
繰り返す自問自答

君の瞳に
私は映らないんだから

痛みを感じる
愛は無いね
涙の中に
多くの想いが滲み出る

裏切りと嘲り

一欠けらの愛があると
信じてた

たとえその瞳が
私の視線と交わらなくとも

いつか全てを
手に入れられる筈と

霞む向こうに
歪む世界

あぁ
君の言葉に愛はなかった


繋いだ指先
願った君の隣

側にいても
氷壁に阻まれるように

この愛は
決して届かない

気づかぬふりして
足掻き続けたら

まやかしさえも
真実になるんだと

もっと
一緒にいたかった

ずっと
側にいたかった

きっと
無理だとわかっていたけど


他の誰を想っていても
側にいてくれた事実だけを

温かな思い出と記憶に
残すから

もう二度と
この縁が繋がらないように

願うだけ
相手の心を顧みず
一方的に愛情を押し付ける

『僕はこんなにも君を愛しているよ』

誰がこんなことを?

『なんでわからないんだい?』

もう、止めてよ

『君も僕が好きだろう?』

誰が助けて…


怯えるその小さな肩に
気づきもしないで

恐怖に染まるその瞳を
見もしないで

押し付ける想いを
自己の中で正当化する

歪んだ愛情が生み出す異物

【ストーカー】


相手の志を重んぜずに
一方的に熱情を押し付ける

『俺はこんなにもお前を強くしてやろうとしているんだ』

振り上げられる拳を見つめて

『勝てなきゃ意味ないだろう?』

腫れ上がる頬を隠して

『負けるお前が悪い』

あと何度食いしばれるだろうか

消えていく輝く笑顔に
興味すら持たず

失われていく無限の夢に
手を伸ばすこともせず

押し付ける想いを
世間の当たり前と正当化する

歪んだ熱情が生み出す異物

【体罰】


狂気の沙汰が生み出す愛情を
犯罪と認めるなら

古き世間が生み出す熱情を
犯罪と認めなければならない



想いは一方通行ではいけない

好きだと想う愛情も
強くしてやりたいと想う熱情も

相手の心や志を無視しては
何の価値もないのだから





















無価値な行動に時間を割く
己の無意味さに早く気付いて


あの灯が

ふっ……

悪意の息に
掻き消される前に