皆様ご無沙汰しております。

新年あけまして おめでとうございます
2014年も宜しくお願い致します。

今日がOlympic最終選考でした。
11月の開幕戦より振り返り今の心境を伝えられたらと思います。

第1戦 W-CUP Levi(Finland)
前回のVancouver Olympic後から約1386日ぶりに復帰しました。
開幕戦は競技復帰してからの思いが走馬灯の様に巡り『帰って来たな!』そんな思いでスタートに立っていました。




結果は攻める事を重視せず、安定してゴールまで滑ってしまった事がタイムに影響を及ぼし最下位の方でした。

Olympicに出場するには5試合あるなかで結果を出していかなければならない状況、攻める事の大切さを改めて感じる試合でした。

Finland後は直ぐにUSAに飛びW-CUPでなるべくスタート順が上げれる様に下部ツアーに参戦、USA帰国後は2日日本滞在し、次は中国の下部ツアー参戦。
1つは優勝する事ができましたが、残念ながらスタート順を上げるまでにはいたらなかった。
中国から帰国後、日本で2日間滞在でEUへ。

第2戦 W-CUP Val d' lsere (France)



ここまでの試合でリスク、つまり勝負する姿勢を課題に取り組み
中国ではミスはしたものの優勝を手に出来た。
Val d' lsereは急斜面が中心、雪質は硬い氷に仕上がっていました。
素晴らしいコースコンディションでスタート60番以降でもチャンスがある試合
序盤から攻め、ミスはあったがゴール前まで攻め続けました。
しかし最後の最後で途中棄権、途中までのタイムが良く、ゴール出来れば基準をクリアでるチャンスだったと悔しかった。



第2戦では滑りや手応えを感じる事ができたので次への弾みはついていました。

Franceの試合が終わり日本へ一時帰国
世間が盛り上がるクリスマスにEUへ出発、年明け開幕に向けた事前キャンプをオーストリアで行ないました。



第3戦 W-CUP Bormio (Italia)



年末年始にかけEUは30年ぶりの温暖化、
その影響で当初開催予定地であったCroatiaが雪不足で中止、急遽Bormioへ変更。



雪質やコース状況が大きく左右するアルペンスキー、ポイントが更新で出来なかった現状から60番台でスタート、俺は手も脚も出ない状況で途中棄権。

3試合が終わり、かなりOlympicへの道が険しくなりました。
第4戦の為に急斜面を想定した準備、その矢先に初日の練習でコンディションが悪い中で転倒してしまい怪我してしまった。


落ち込んでいても何も変わらない、残された時間を笑顔で乗り切ろうとちょっと必死だったかな
2日間は歩く事も出来ず、結果的に第4戦を欠場する事なりました。



診断結果は足首靭帯剥離損傷で全治2週間、、、。

状態から1月19日Olympic最終選考に間に合うか非常に厳しい状態
ケア、Gym、プールを繰り返し、残すところ5日で雪上復帰が出来ました。



全ての過程から、続く第5戦に全てを託す!!


第5戦 W-CUP Wengen (Swiss)



雪質は柔らかく、大荒れのレースが予想出来るコンディション。
案の定多くの途中棄権がでた。しかし経験上この様な状況では
荒れている中でも攻める事ができ、完走できたならチャンスは大きい!
今季の課題でもあった攻める姿勢は忘れずに滑る事はできたが、、、
急斜面で穴に飛ばされて途中棄権。
最後の最後までW-CUPで結果を出す事ができなかった。

明日以降にOlympic選考選手発表がある。
規定をクリアしてない状況では選考される可能性は0に等しい
今は悔いなく挑戦出来た事で自分自身は納得しています!
だから自分の寿命を落ち着いて受け入れる準備ができている。

試合後のインタビューで既にNEWSとして『引退表明』と出ていたが
全ての結果を受け入れてから自分の言葉を正式に表明したいと思います。
選手として寿命が伸びても終わっても、応援してくださった皆様への気持ちは感謝しかありません!
プロになって19年、本当に色々とありました、だからこそ自分の想いと共に皆様へお伝えしたいと思います。



いつも応援ありがとうございます。




                                                 皆川 賢太郎