おはようございます。

昨日、やっとFECの種目別タイトルを獲得しました。

Vancouver五輪後一年間の休業、昨年から現役復帰、
本来であれば今シーズンからWORLDCUPに参戦したかった。
しかし今シーズンの始め、WORLDCUPの日本人枠は1名。
Vancouver後休業した事でポイントが無い自分はアジアツアー(FEC)の転戦を選択しました。
世界最高峰はWORLDCUP、下のカテゴリー、EuropaCUP、Nor-AmCUP、Far EastCUPを始めとした世界の大陸別選手権があります。
この大陸別選手権で年間タイトルを取得すると、次年度(一年間)タイトル保持者に個人枠としてWORLDCUP出場権が与えられる。
現役復帰した昨年、FECのタイトル取得を狙い転戦したが、最終戦でコースアウトした事でタイトルを逃した。
当初2014年Sochi五輪までを逆算し、五輪2年前からWORLDCUPに復帰したかった、なぜならば五輪選考基準はWORLDCUPでの結果で選考されるからです。
2014年Sochi五輪も今までの五輪同様に1ヶ月前までが最終選考となると思いますが、選考までになるべく多くWORLDCUPで戦いポイントや結果を出す必要があると考えていたからです。
その現状を踏まえ、実は今季のFECが最終チャンスだったのです。

正直、昨日まで志賀高原で行なわれた2試合、結果としては2位、3位でした。
しかしながら着実にゴールしポイントを取る事が一番大切で、昨年の二の舞いは許されないのもわかっていました。
滑りとしては攻撃性にかけていたし、自分自身の気持ちを抑えながらの試合は心地よい物でもありませんでしたね、、、。
そうした苦しい戦いではありましたが、ようやく、本当にようやくWORLDCUP転戦が叶いました!
逆算は大幅にズレがあり、コレから今以上にクリアしなくてはならないハードルが山積みです。
でも残された数ヶ月、もう一度 自分自身を磨き上げてWORLDCUPで勝負してみたいと思います!!

自分の中で今季タイトルを逃す様な事があれば現役を退こうと思っていました。
スポンサーや応援してくれる皆様にはオリンピックじゃなく続けられるうちは戦い続けろ!と、とても嬉しい声をかけて頂いてます。自分でも身に余る応援だと本当に感謝しています。

少し難しい話しですが、本来スポーツを続けるフィールドがオリンピックであってはならないと自分は思っています。野球、ゴルフ、アメフト、バスケットなど、本質から言えばオリンピックに左右されない場所がスポーツのあるべき姿だと考えています。日本では興業として成り立っているスポーツがあまりに少ない、だからこそ国からの助成金を使いオリンピックをターゲットにスポーツを頑張るしか無い現状があります。事実、ここ数年スポーツに関する税金の使い道でJOCや各スポーツ連盟の問題は絶えない、、、。
JOCも各スポーツ連盟も決して悪い事をしている訳ではないと思うが、スポーツの本来あるべき姿を定義づけられていない現状が問題なのだと思う。ここへはセカンドキャリアで尽力したいと思います。

しかしながら、自分自身は今までの日本社会が築き上げたレールでスポーツをしてきました。
両親から生まれ、35歳で現役を続けられるのはやっぱり『オリンピック』があるからです、、、。
自分自身の将来を決める大きな節目は『オリンピック』でしかないと今でも思っています。
自分自身が今を戦う事で後輩達にはオリンピックに対し違う価値観を持ってもらえる様に自分が戦い抜こうと思います。この5月で36歳になります、長い間応援してくれている皆様と残された時間を共有できたら幸いです、今後とも応援宜しくお願い致します。

皆川賢太郎