「言葉が世界をつくっている」
これは例えば「空」や「海」を別々のものと考えるようになる上で言葉がその仲介に入ったということであ
り、言葉があるからこそ世界が広がっていったということである。
そういう意味では言葉とは人間が生みだしたものであるが故に世界を生み出したのも人間なのかもしれない。
では知識とは何か。
自分の知識が増えることは自分の描ける世界が広がることを意味しており、知識もまた世界をつくっている。
そう考えると知識とは言葉でありこの2つは本来同じものなのではないだろうか。
多くの人々は有用な知識を増やそうと試みる。
つまり自分にとって有用な世界を広げるということである。
しかし世界を広げすぎると自分がどこにいるのか。なぜ広げるのかを見失うことがある。
知識が生みだす世界は無限大であり、そのような空間で道を見失うことほど怖いものはない。
大海原で放り出された、あるいは砂漠の真ん中で地図を失った旅人のようなものである
だからこそ常に達成可能な目標をもち続けるべきなのである
どんなに大きな目標も小さな目標の集合体であり、常に自問自答を繰り返す
枝分かれした道はやがて一つの大きな道にかわりその行為こそが今の自分の道しるべとなるのだ
ところで本題は賢さとはなにかである。
これは知識が多いことを言うのではもちろんない
問題はその知識で何ができるかである
すなわちそれは知恵であり、自らの世界でなにがなせるかである
世界が広いに越したことはないが、世界を広げることで自らが賢くなったと誤認し満足するような
迷子にはなりたくないもである
先ほどの例えでいうならばそれは死を控えた旅人なのである
