「治療×仕事」の質問を多くいただいたので、

 

3回に分けて僕の体験を書いていきます。

 

「治療×仕事」

①発見、入院、退院後

②抗がん剤治療中の働き方

③がんを活かした転職活動(仮)

 

 

今回は、

 

②抗がん剤治療中の働き方 について

 

僕の体験を書かせていただきます。

 

 

<抗がん剤治療の内容>

 

まず、医師から仕事をしながらできる通院の治療か、

 

入院の治療か、自分で選ぶように言われました。

 

僕は迷わず、仕事をしながらできる通院の治療にしました。

 

仕事を休むという考えがなかったからです。

 

 

<初回は入院全8回>

 

治療内容は、1日目に点滴をし、(アバスチン)

 

14日間飲み薬を飲み、(ゼローダ錠)

 

7日間休薬をする、という3週間で1クールの治療です。

 

これを8回行なう半年間の抗がん剤治療でした。

 

初回のみ1泊2日の入院で副作用のチェックがありましたが、

 

重篤な副作用がでなかったので、治療が始まりました。

 

 

<徐々に重くなる副作用>

 

1クール、2クール、3クールぐらいまでは、

 

多少の気持ち悪さと、多少の吐き気だけだったので、

 

仕事も休むことなく、治療と両立していました。

 

ですが、4、5、6クールと回数を重ねるごとに、

 

副作用が、どんどん辛くなっていきました。

 

気持ち悪さ、吐き気、

 

手指のしびれ、口の中の冷感、血管痛など。

 

 

<動けなくなるまでは仕事>

 

僕の気持ちは、「仕事は休まない」。「朝まで酒を飲んでも仕事は休まない精神」があるからだと思います。

 

吐き気は、お酒を飲みすぎてしょっちゅう吐いていたので、慣れていたというか、

 

二日酔いの吐き気の方がつらかった。笑

 

でも、抗がん剤の吐き気では、血を吐くまで吐いてしまったので、二日酔いとは違う「怖さ・不安」がありました。

 

 

仕事は、午前中に抗がん剤の点滴を受けて、午後から出社するという、

 

スタイルで両立させていました。

 

たまに会社のトイレでおえーってやるんですが、

 

なにもでないので、慣れてきたら、

 

トイレに行かずに、おえーってやりながら仕事していました。

 

まわりの理解があったからこそだと思います。

 

どうしても仕事に支障が出るような辛い日が、

 

半年間で、2~3日あり、

 

そんな日は朝会社に行って、みんなに

 

「今日はごめん!無理!」

 

と言ってから帰り、休みました。

 

頑張っているんだアピールをしていました。笑

 

今振り返ると、まわりに対してよりも、

 

自分に対してアピールしていたかもしれないと思います。

 

 

<会社の理解、協力のおかげ>

 

僕は生意気に勤務時間等、やりたいようにやらせてもらっていたので、

 

会社にはとても感謝しています。

 

朝でも夜でも仕事が出来るときはやる。出来ないときは帰る。

 

会社全体の流れを見て、いろんな仕事に手を出せる立場だったから、

 

ある程度自由に働けたかもしれません。

 

つらい副作用があっても、僕の場合、仕事はできました。

 

もちろん職種や、副作用の内容によってできないこともありますが、

 

出来ないことを探すより、

 

出来ることを探す方が楽しいと思って、会社内で新しい仕事にも挑戦しました。

 

この会社には入社から5年半(治療開始から4年半)お世話になりました。

 

個人的に参加しているがんサロンや、

 

がん患者としての啓発活動などを通して

 

「健康的に生きる」を実践する生き方を目指したとき、

 

鉄粉、粉塵まみれで、くわえたばこの工場(職場)と、

 

ギャップが生まれ転職することにしました。

 

 

次回は、転職時のお話を書かせていただきます。

 

 

 

【治療×仕事】体験談

 

②抗がん剤治療中の働き方

 

こんな感じでした!

 

ありがとうございました。

 

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Youtube始めました!
ブログで書いている体験談を、動画にしていくつもりです!
最初は、
【がん体験談】大腸がん”4か月前から前兆はあった”
の記事を動画にしました!

https://www.youtube.com/watch?v=6TyJvW69mbo

 

 

 

【川口健太朗】
1987年生まれ。神奈川県出身。
26歳で大腸がんステージ3bになる。
手術、抗がん剤治療を受ける。抗がん剤の副作用を克服するために、食生活アドバイザー、フードコーディネーターの資格を取得。
がんに罹患した自身のストレスをコントロールするために、メンタルケア心理士(心理カウンセラー)の資格を取得。
自分ががんになった意味を考え、自分の体験を発信することで、少しでも心が軽くなる人がいるかもしれないという思いから、様々な患者会や、患者イベントに参加。
そして、2019年3月。5年間の経過観察が終了し、がんを克服。
テレビ東京、読売新聞、朝日新聞、専門誌等の取材も受けました。
がん啓発イベント、企業研修、医療者の勉強会などで、がん体験の講演を行なっています。
がんになり、健康的に生きると決めて、食事と運動で30kg健康的に減量して、健康になった。
だから「がんになって良かった」がんが生き方を教えてくれた、そんなスピーチをしています。
趣味:料理、ランニング、読書、登山、ヨガ、瞑想、ギター、お酒。
資格:メンタルケア心理士、フードコーディネーター、食生活アドバイザー、食育アドバイザー、健康経営アドバイザー
好きな言葉:当たり前の反対の言葉は、有難い。感謝!


→【自己紹介】26歳で大腸がんステージ3bになって良かったこと
https://ameblo.jp/kentaro-mylife/entry-12364525537.html