最近読んだ一冊の本が、ずっとモヤモヤしていた「なぜ日本は成長できないのか?」という問いに明確な視座を与えてくれました。
それがこちら。
📘 『ダイナミック・サステナビリティ ―「ゲームチェンジ」を勝ち抜き、成長を生む経営・ファイナンス・ガバナンス』
著者は元ゴールドマンサックス証券やトーマツで要職を歴任した、実務と理論の両方に通じたビジネスリーダー。
早稲田大学ビジネススクールの根本直子教授も推薦している一冊です。
大ボリュームの本格的な学術書です。
投資家や経営者、社長、管理職、起業をしたい方など幅広く多くの阿多に読んでいただきたい良書だと感じました。
Kindle Unlimitedでもお読みいただけますので、是非お読みいただければと思います🔥
■ 印象に残った話
読んでいて、特に心に刺さったのは次のような点でした。
✅ 働くしあわせ実感スコア、主要国最下位
日本人は働いているのに幸せを感じにくい。
なぜ? どうして?
✅ 日本は潜在能力はある。問題は「マネタイズ」できていないこと
日本人は決して創造性がないわけじゃない。
でも、それが経済成長につながっていない。
つまり、日本社会は「才能の出口戦略」が下手。
✅ 転職回数0.9回 vs アメリカ11回
キャリアの流動性のなさは、閉塞感やリスク回避マインドの温床に。
挑戦しない組織に、ダイナミズムは生まれない。
✅ 成長投資を避けてきた背景にある「ガバナンス改革の遅れ」
外圧に応じた形式的な改革ばかり。
意思決定のスピードと覚悟が伴っていない。
✅ 自己啓発・社外学習「しない」社会人が46%
アジアの中でも日本が圧倒的に高い数字。
学び続けない社会で、どうやって未来を描けるのか?
✅ 「囲い込み型」雇用の限界
終身雇用・年功序列のような古い雇用慣行が、
人材の能力開発や賃上げすら邪魔をしている。
✅ 賃上げは政府主導ではなく、市場原理でこそ持続可能
一時的な支援や補助金ではなく、
実力と成果に応じた競争の中で報われる仕組みを。
✅ ワークエンゲージメントの低さ
やらされ感、義務感の延長にある働き方では、
成長も幸福も生まれにくい。
■ 「サステナビリティ」は、単なる環境の話ではない
この本が教えてくれたのは、サステナビリティとは「脱炭素」だけの話ではないということ。
企業の意思決定、資本の使い方、人的資本の活かし方――あらゆる分野における“動的な変革”がなければ、持続的成長はあり得ないという視点です。
■ まとめ:今こそ「ダイナミズム」が必要だ
日本社会は「真面目」で「慎重」で「ルールを守る」。
だけど、それが今の時代には「成長を妨げる構造」になってしまっている。
この本は、そのジレンマを突破するための羅針盤のような存在でした。
もし、今の企業経営や働き方に疑問を感じているなら、ぜひ手に取ってみてください。
音声配信では日々マーケティングの話などをしています。
もしよろしければこちらもお楽しみください!
この度はご覧いただきありがとうございました🌟
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最後までご覧いただきありがとうございました!
櫻井健太とは:
SNS総合アドバイザー。愛知県江南市出身。一橋大学社会学部卒業。新卒で国家総合職。25歳という若さで、2年退職。フリーランス1か月目からAmzonKindleにて作家デビューをし、出版社講演会で講演家デビュー。10か月で100件以上のSNS関連相談をお受けしました。SNS集客やSNS教育を軸に、企業さんのSNSアドバイザー等をしています。
「誰もがSNSを適切に活用し、幸せに生きる社会を。」
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