皆さんに本日お伝えしようと思うのは運動学や解剖学的なお話の基本的なところです。

 

人間の体には曲げる力(屈筋)、伸ばす力(伸筋)がありその相互作用があってこそ関節を曲げ伸ばし出来ているワケです。

 

 

つまりは屈筋しかなければ、ゆっくり伸ばし戻すことや伸ばす時の力は入れられない、ということです。

 

 

ここまでは、何当たり前の事言ってんだよ

って感じだと思います。

 

しかし医療従事者であっても

 

どっちかが張っていて正常な範囲を超すと痛みに変わる

 

そしてその痛みの出ているところにアプローチをかける。

 

 

これだけで終わっている人が多いんです。

 

 

どういう事??

と思われた方。

ありがとうございます。

 

 

僕が言いたい事は、運動学、解剖学上当たり前の話なので分かっていらっしゃる方は面白くないかもしれませんが

上腕二頭筋に例えて話を進めましょう。

 

筋トレのやり過ぎで来院された患者様。

 

炎症がひどく屈曲も伸展もままならない状態。

2,3日すると炎症が収まり運動制限はなくなりましたが、痛みは残る状態。

 

先ほどの拮抗筋の作用を確認しましょう。

屈曲:上腕二頭筋上腕筋腕橈骨筋⇔伸展:上腕三頭筋肘筋

wikipediaより

 

ですよね。

僕が考えたのは

 

①上腕二頭筋、上腕筋、腕橈骨筋の伸張度合いが悪く固まっている

②上腕二頭筋、上腕筋、腕頭骨筋の筋力低下による炎症

③上腕三頭筋、肘筋の伸張度合いが強く二頭筋が耐えられていない

④上腕三頭筋、肘筋の伸張度合いが弱く二頭筋が固まっている

 

①と④は似通っていますがどちらにアプローチをかけるかと捉えてください。

 

上腕三頭筋、肘筋の筋力低下は多く見られます。

 

私が言いたい事は、その損傷を起こしている筋肉や骨に対してのみアプローチをかけるのではなく

その周りの筋肉の作用や仕組みを理解し運動学的、解剖学的にどうなっているのかを理解する事

が再発防止につながるという事です。

 

 

みなさんの周りで、ここ揉んで。

とか言ってる人いませんか?

 

それは医療従事者がやる事ではありません。

 

本当に治せる人こそが真の医療従事者でありプロフェッショナルだと私は思います。