第3章: 困難に立ち向かう

6月、大会まであと1か月。

健太の不在にもかかわらず

翔太は決して諦めなかった。

健太の励ましを胸に彼はさらに

厳しい練習に打ち込んだ。

チーム全体も健太の分まで頑張ろうと決意し

一丸となって練習を続けた。

「健太のためにも、最後まで全力で戦おう!」

翔太はチームメイトたちを前に力強く声を上げた。

チームの士気は高まり、全員が一致団結した。

コーチもまた

選手たちに「諦めるな」というメッセージを

強く伝え続けた。

「どんな困難があっても、最後まで諦めない。

それが勝利への道だ!」

週末、練習試合。

練習試合の日

翔太たちは地元の強豪校と対戦することになった。

健太がいないことで最初は不安が広がったが

翔太はリーダーシップを発揮し

チームを引っ張った。

「翔太、今日はお前がキャプテンだ。頼むぞ。」

コーチが力強く肩を叩いた。

「任せてください、コーチ。」

翔太は決意を新たにし、試合に臨んだ。

試合は激戦となり

最後のクォーターまで勝敗は決まらなかった。

翔太のパスが仲間に繋がり

最後のシュートが決まった瞬間

チームは歓喜に包まれた。

「健太のためにも

この勢いで全国大会に行こう!」

翔太の言葉に、チーム全員が拳を突き上げた。