田島ケンタofficial blog『THEケンターテイナー☆』

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俳優、田島ケンタのオフィシャルブログです。

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昨年、2022年3月28日。

母が突然この世を去りました。

訃報を聞いた時は一体何が起こってるのか、理解するのに時間がかかりました。いや、今でも理解しているかどうか我ながら不明です。


母とは4年会っていませんでした。コロナもあったし、そもそも実家が遠いので、帰省するのは数年に1回。『今年の母の日は何贈ろうかな』なんて、呑気な事を考えてる矢先の出来事でした。


まさか…


です。本当にあるんですね。そういう事。

母は昔から良く笑う人でした。ツボに入ると止まらなくなって、泣きながら笑ってました。こっちまでつられて笑っちゃうくらい(笑)


『辛い時、苦しい時こそ笑いなさい』と、子供の頃に言われました。でもそれは辛い時、苦しい時に無理して笑えという意味ではなく、


〝前向きに気持ちを切り替えなさい〟


という意味なのだと、子供ながらに解釈していました。今でも僕は心がけています。


父も母も自分の事より他人を想う気持ちが強く、父は努力家で博学で僕は足元にも及びません。


話が逸れましたが、4年ぶりの母との再会は辛いものになってしまいました。

感謝の言葉くらい言わせてよ。

ありがとうの言葉すら伝えることができなかったことが、本当に1番悔しくてたまりません。


通夜の晩、夜通し母の顔を見て過ごしました。

穏やかで…寝てるんじゃないか?声かけたら起きるんじゃないか?本当にそんな顔でした。

実際に語りかけてみたのですが、起きませんでした…。わかってるんですけどね。


人前では気丈に振る舞い、絶対に弱みを見せない父も、葬儀では涙を流しました。僕は父の涙を生まれて初めて見ました。(正確には自分の涙で目が霞んで父の顔は見えてませんでしたけど)


突然1人になってしまった父。1番辛いのは父なんじゃないか?そう思っています。ですが、

実家にこそ居ないものの、地元に住んでる妹夫婦が子供を連れて毎週末、父に会いに行ってくれてるようで、子供好きの父は孫に会えて嬉しそうで…

妹夫婦にも頭が下がりっぱなしです。


あれから一年。

今でもふとした瞬間に母の事が頭をよぎります。

母にとって幸せな人生だったのかな?

何の親孝行もせずに逝ってしまった。

感情を押し殺して無理やり切り替えてきた一年でした。でも、父も妹も前向きに生きている。僕よりも母と普段から一緒にいたのだから、僕よりきっと辛いはずなのに前に進んでいる。

僕も前に進まなきゃな…と、思います。


残念ながら一周忌に実家に帰る事は叶いませんでした。命日より少し早いですが、本日3月26日が一周忌法要を行う日です。


この場を借りて…

鹿児島県人会の皆様、一周忌法要で帰省できなかった場合は賀詞交換会の運営委員やりますと言いましたが…ごめんなさい。帰省してませんが今日は自宅から拝ませて下さい。わがままをお許しください…


そういえば小学1年生の頃、人はいつか死ぬんだと考えたら怖くなって泣いた事があります。小1の考える事ではないですけど覚えてます。

哲学的ですが、『死』って何でしょう。

今思えば、人の『死』に対して敏感なのかも知れません。日々、事故や事件が起こっていますが、ニュースを見ると、どこの誰かも知らないのに、『無事かな?』とかいちいち考えてしまいます。気にしても仕方ないんですけどね。


世の中、心が病んでる人が多いのも事実。この日本で年間2万人以上が自殺してるなんて、本当に異常だと思う。

心が元気になるのって、やはり芸術・文化ではなかろうか?歌、芝居、ダンスなど、何に影響受けるかは人それぞれだけど…エンタメ界がもっと盛り上がり、たくさんの人達を笑顔にする事ができたら…

嬉しいな…って思います。


気づけば僕もあっという間に人生の折り返し地点という年齢になってしまいました。

母に恥じぬよう、たくさんの人を笑顔にできるよう、これからも頑張っていきます。



母さん、僕に笑い皺を作ってくれてありがとう。

今まで本当にありがとう。

感謝。




田島ケンタ