今日はクリスマスだった。
子供達の元にはサンタさんがプレゼントを置いていったらしく、クラブはいつもより何だかワイワイしていた。
クリスマスは子供達にとっては本当にワクワクするイベントなんだなと、しみじみ思った。

そんな気分に水を差すわけではないが、よくよく考えるとサンタさんのシステムって不思議だ。
本来のサンタさんのことは分からないが、日本のサンタのシステムの改めて考えると、

1.子供がサンタさんにプレゼントをお願いする。

2.保護者がそのお願いを勝手に代理で叶える。
※あくまでも「勝手に」がポイント

3.子供はサンタさんのおかげだと思って感謝する。

これが一般的な家庭で行われているサンタさんからのプレゼントの一連の流れだと思う。
もちろん、本当のサンタさんの存在を否定しているわけではないが、多くの家庭には、サンタさんはやって来ない。
保護者が代理する。
ここまでは別に不思議ではない。
まぁ、そういえば何故クリスマスにプレゼントを子供にあげるのかは分からないが、健気な子供の願いを叶えたい大人の気持ちは理解できる。

しかし不思議なのは、やがて子供たちは平然と保護者にプレゼントを要求するようになることだ。
恐らくその根拠は、「だってサンタさんは親だったんでしょ」だ。
今まで保護者がくれてたんだからこれからもちょうだいよ、ということだ。
ここに違和感がある。
保護者はあくまでも、勝手に代理をしていたに過ぎない。
決して、保護者がサンタさんなわけではない。
なのにサンタさんが毎年自分のところに来ないで保護者が代理を務めていたことが分かるや否や、お願いの矛先を保護者に変えるとは一体何事か。

そもそも、サンタさんにしろ保護者にしろ、誰かにプレゼントを要求するなど、一体どういうつもりか。
プレゼントとは本来、贈る側の一方的な好意であるべきではないのか。
それを「今年は〇〇をください」などとかわいく手紙にしてみても、よくよく考えると恐ろしいことだ。

何となく遠い存在のサンタさんにお願いする可愛さは分かるが、その矛先が保護者に変わっても成立してしまうこのイベント文化。
私もその文化の中で育ってきたわけだが、よく考えると何とも奇妙だ。。。

そして多くの家庭で成立させているこのイベントを成立させなければならない保護者の皆さんも、大変な苦労をされているのだなと思う。
うちの息子にその時が来たらどうするべきか。
ひねくれ者の私が一般的なクリスマスイベントを成立させたいと思うかどうか。
今の段階ではまだわからない。

メリークリスマス。
まぁ楽しいのが一番。





ではまた。