仕事は何をしてるんですか?

という質問に対し、「会社員」や「サラリーマン」と答える日本人は多いのではないかと思う。
私もそう答えたことは多いと思う。

でもこの「会社員」や「サラリーマン」は、仕事と呼べるのだろうか。
それは仕事というより、雇用されているという身分の告白でしかない。

では、「営業やってます」という答えはどうか。
あるいは「学校の先生です」は?
これは仕事のように思えるが、微妙に違うのではないかというのが私の考えだ。
営業や教師は職業ではあるが、仕事と呼ぶべきものではない気がする。

「仕事」とは何なのか。
辞書的な定義は知らないが、私は仕事とは社会に対する働きかけのことだと思っている。
だから営業なら、営業活動を通じて社会に何をしてもたらしているのかを語らなければ、仕事としてお話をすることはできていないと思う。
少なくとも、「〇〇を売っている」と言わなければならない。
先生についても、「〇〇を教えている」や「誰々を教育している」と言わなければならない。

日本人の多くの人の答え方がこう変わることで、働き方や仕事に対する責任感も変わってくるんじゃないかなと、私は思う。

もし「仕事は何ですか?」という問いに本気で「会社員です」と思っている人がいたとするなら、その人は「会社のメンバーであることが仕事」ということになり、まさにそれは「会社にいることが仕事」という発想に陥りやすくなる気がする。
成果に対する責任はその瞬間に失われる。
それでは仕事は面白くならない。
仕事で自分も他人も幸せにできない。

仕事に対する意識改革も、日本人の幸福度向上には必要なのかもしれない。





ではまた。