台風もいつの間にか
遠ざかったようで
久しぶりに晴れた

秋の空には細かい小さな雲が幾つかの群となって漂っている

しかしながら
東の空には灰色の雲が厚く帯のように横たわっている

断崖絶壁のようにそびえ立つ雲の壁

それは未来に待受けている嵐なのか
過去った過去の嵐なのか
僕には分からない

僕はまだ嵐の中にいるのか?

ほんの束の間の台風の目の中にいるだけなのだろうか?

見上げたら
秋の空が広がるだけ