今日、僕が思ったこと。 | 栗原健太オフィシャルブログ「“KONG”栗健 #0」Powered by Ameba

今日、僕が思ったこと。

今年も8月6日です。

この日にブログを書くことで

僕自身、もっと広島を知ることになりました。

人の考えはそれぞれですから、僕が書くことが全部、

全ての方にとって、いいことではないかもしれません。

そんな中でも、理由は様々ですが、被爆者の方から「ありがとう」と言って頂くことも多く、

こちらこそ、僕はありがとうございますと頭を下げたいです。

広島の課題は、やはり、原子爆弾が落とされたという歴史が風化していくことだと

今日の広島で流れている映像を見ても感じました。

8時15分の黙祷。

僕も自分の気持ちを整理した時間です。

このブログを見てくださっている方もお分かりのように、

この日に、マツダスタジアムのバッターボックスに立てなかった自分を

とても歯痒く思いました。

リハビリ生活の1年間を思い出しました。

これからどうなっていくのか。

焦り、迷って、心が折れそうになりました。


バッターボックスに立てなかったことで

この日のことを野球で伝えることができません。

去年までは、野球選手でいる以上、それが僕にできることだと思っていました。

「今年も8月6日にブログを書くんですか?」と何人にも聞かれ

今のこんな僕に何が書けるんだろうと思っていました。

8時15分。

これまで下書きをしていた文章はやはり違うと、消しました。

僕は僕に与えられた状況の中、精一杯この日を過ごそうと思いました。

心が折れそうになりながら、絶対折れないのは、

理解してくれる周りの人間がいて、

やっぱりもっと先の何かを掴む自分を期待しているから。

そのための努力は惜しみたくないし、どんなに辛くても何かをしていよう、と

それが今日この日に僕が思ったことです。

こんなことしか考えられないのですが、

そういうことでいいんじゃないかな、と嫁に言われました。

365日のうち、この特別な8月6日に平和について考えることで

残りの364日の過ごし方も決められるんだから、と。


娘たちにどう伝えていくか、

そろそろ僕たち夫婦も考えなくてはいけなくなってきました。

この前、ここチャンは、学校で覚えたアオギリの歌を歌い、

妹ののんチャンに、原子爆弾の話をしていました。

のんチャンも、「生と死」を考える歳になりました。

子どもたちの胸には、それを怖く、恐ろしく、悲しいと、深く残ります。

そして、この僕も、広島に来て、結婚するまで、そこで止まっていたと思います。

でもやはり、その先を大切に伝えたい、と。

今のこの広島があるのは、

その時の恐怖と悲しみの中、諦めず、生きようとした人たちが広島にたくさんいたからだよ、と。

少しずつ理解してくれるはずです。


僕もまた明日から気合い入れ直して行ってきます!

カープ、サヨナラ勝ちー!