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みなさんこんにちは、健太です!

今回は、南極シリーズの第四段!

これまでの話は👇からどうぞ。




南極のSルート



「しらせ」からヘリで移動を始めて、南極大陸に上陸すると、まずはS17という観測地点で観測活動を行います。


S17というのは、昭和基地に近い南極大陸の沿岸部から、内陸のドームふじ基地にかけて確立されたルートのことで、

S1から始まって、S2、S3と数字が増えていき、S16、S17へと続いていきます。


また、S16雪上車の駐車場S17航空機の発着場になっています。



日本の観測基地については、国立極地研究所のHPでより詳しく解説されていますよ!

日本の観測基地|南極観測のホームページ|国立極地研究所リンクwww.nipr.ac.jp

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南極での服装



南極での基本的な服装は重ね着です。


運動して汗をかけば、外気に触れている部分が凍りつき、

外気に接していない部分に関しても、衣服がじっとりして気持ち悪くなります。

そのため、厚くなれば脱ぎ、寒くなればすぐに着れる重ね着がぴったりなのです。


また、トップス、ボトムスともに撥水性の生地でできており、南極の氷の上に寝転がっても全然問題ありません。


そして、足の指先などの体の末端部に関しては、凍傷になりやすい部位なので、支給された山岳用の靴下を2重に重ねて履くようです。

ただ、2重にすることで足の血流が悪くなり、かえって凍傷になるリスクが高まることもあるので、折り合いが必要ですね。

また、顔には目出し帽を被ります。

皆さんがイメージしているあの銀行強盗で使うやつです。(オイ)

(さすがに銀行強盗以外の用途があるはずです)


目出し帽を使って、目元以外の顔の全部位を保護するわけですが、これにはちゃんとした理由があります。

それは、凍傷になるかどうかが気温だけでなく、風の強さによっても決まるからです。

例えば、気温がそれほど低くなくても、風が強ければ体感温度が低くなり、凍傷になりやすくなります。


ちなみに、目隠し帽には頭頂部に穴が空いているものがあるので、首元までずり下げれば、ネックウォーマーとしての使い道もありそうですね。


ここまで、重ね着や目出し帽を使った南極の気候への対策をいくつか紹介しましたが、まだ欠くことの出来ないものがあります。

それが日焼け止めです!

なぜ日焼け止めが必要なのか?

それは、氷床の斜面上にあるあまり汚れていない雪面は、太陽の可視光の約90
%反射することがあるからです。

これはつまり、上と下の両方に太陽があるような状態です。

当然このような場所で日焼け止めを塗らなければ、皮膚癌などのリスクを高めることになります。


また、日焼け止めを塗ることの出来ない眼に関しても、ゴーグルをつければ解決。

重ね着、目出し帽、そして、日焼け止めとゴーグル。

南極観測を安全に行うためには、本当に多くの装備が必要なことが分かりますね。



今日もお読みいただきありがとうございました!

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