同じ競争と競合というが商売と戦争の違いとは | 2万件を超える経営相談実績で経営課題を調理する企業参謀

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先日、ある店舗で集客についてコンサルティングをしていたときのこと。

店長さんが、

て;「あそこの店舗はうちの競合です。客層もかぶるので顧客の奪い合いで大変ですよ~」

と言っていたので、このようにアドバイスした。

ゴ;「そんなつまらないことで顧客の奪い合いなんてしてないでどんどん送客してあげてください。なんならその競合店のクーポン券とか配っちゃってあげてください。食べログでもぐるなびでもホットペッパーでも今ならどこかでそのお店のクーポンは手に入りますから。プリントアウトしたクーポンの裏側にお店のスタンプ押してさり気なくアピールしてあげてください。」

1か月後

て; 「ゴトーさん!すごいですよ!顧客の奪い合いをしていたあそこの店舗から、ガンガンお客さんを紹介してもらえるようになりました!うちも今まで以上に向こうの紹介もしてますし、お互いにお互いのスタッフを連れて飲みに行ったりとか、まかないの交換会とかするようになったんですよ。今度合同でイベントをしようって話も出たり!」


ビジネスはよく戦争に例えられる。

ビジネスシーンでよく使われる、競争や競合というのもそのひとつだ。

だが、ビジネスと戦争は違う。

では何が違うか?

ビジネスシーンにおいて、「お客様を幸せにする」という共通の目的があって営業をしているお店同士は、生き残りをかけて打ち負かす相手ではない。

こと商売について言えば、商売で重要なのは、好ましい人柄であり人間性だ。
商売とは、お客様とのよい人間関係を築くことかもしれない。

よい人間関係を測る指標として、CL(カスタマーロイヤリティ)=顧客忠誠心が注目されている。

お客様とのよい人間関係を構築するには、お客様の立場にたって、お客様の目線でお客様の言葉で話すことが重要だ。

これをCR(コンシューマーリレバンシー)=顧客親和性と言い、これを管理する手法が、CRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)と言われている。

余談だったが、商売の一ゴールが良い人間関係の構築にあるのであれば、世間一般の人付き合いとなんら変わらないことがわかる。

人づき合いで奪い合いはしないように、商売でも奪い合いではなく、与え合いが重要だ。