人は自分のことはわからないようになっている | 2万件を超える経営相談実績で経営課題を調理する企業参謀

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人は自分のことはわからないようになっている。


人は他人のことはよく見えて、改善点を指摘することができる。ところが、自分のこととなるとそれがとたんにできない。

まるでセキュリティで保護されたフォルダやファイルにアクセスしようとして、アクセスを拒否されたかのように。

このセキュリティを解除するには、どうも自力では不可能で、他者の力を借りざるを得ないようだ。

たぶん、努力してできないことはないようだが、そんなことしている暇があったらもっと生産的なことに時間を使いたい。

悩むことと考えることは違う。

よく混同されがちだが、これはまったく違う。180度まるで違う。

悩むとはそこから何も生むことのない非生産的活動であり、考えるとはそこから何かを生み出すための生産的活動である。

自分で解決するには労力を必要として、他者の力を拝借することで悩みが悩みでなくなるのなら、それを活用しない手はない。

だが、多くの企業家がそうであるように、金銭的理由で他力を使うことを拒否するのだ。

これこそが機会の損失であり、業績に繋がらず、コストだけを生む90%の活動に他ならない。

業績を生むわずか10%の活動とは、顧客創造活動であり、市場創造活動であり、需要創造活動であり、知識創造活動であり、未来創造活動である。つまり、「創造活動」だ。

3Mはこの活動を意図的に15%確保した。Googleに至っては20%だ。

他の一般企業がたったの10%しか業績に繋がる活動をしていない一方で、3Mは15%、Googleは20%の活動時間を確保した。

こうやって確保した時間から、世の中を変革する新しい商品やサービスを次々と生み出した。

業績が1.5倍から2倍になるのは当然なのだ。

一方で、業績の上がらない企業が何をしているかというと、ただでさえ10%しかない業績に貢献しうる考える時間を使って、業績に無関係な悩む時間に費やしてしまっている。


この前提に立って、

自分でやる=利益

ではなく、

自分でやる=コスト

であると、しっかりと認識する必要がある。

逆に言うと、

人に任せる=コスト

ではなく、

人に任せる=利益

なのだ。


他者に依頼するお金がない、というのは、実は、利益を生むための活動を放棄して、コストがかかる活動を選択してしまっているのだということにいち早く氣づかねばならない。

そういった過去の思考習慣こそが、お金がない現状を導いたのだということに氣づき、その悪しき思考習慣を今すぐ断ち切らねばならない。

そうしない限り、望ましい未来を創造することは出来ないのだから。