左手の指の先が硬く


ジンジンとした感覚が残る1日。


最近ギターを本格的に弾いてます。


今日のお昼にラウルミドンの演奏を


YouTubeで見ました。


彼は盲目のシンガーソングライター。


繊細にしなる指先からリズムと音を奏でる。


彼のステージの前では喝采と


たくさんのファンが見つめているが


彼にはそれが見えていないんですね。


どのような感覚なのだろうか。


僕も少し考えてみた。


僕らは生活をしていてあらゆるものを目にする。


ライブをしていてもお客さんの表情


メンバーの表情。マイク。ギター。会場の雰囲気。


全てが常に目に映っている。


鏡を見れば自分の姿が映る。


自分の姿が見えるから


人からの見え方を気にする。


悪い言い方をすれば人目を気にして


いい格好でいようとする自分もどこかにいたり。


無頓着よりはまだいいが。


これは相手にする人たちの反応や表情が


日常的に目から情報として


伝わってくるからであろう。


そして良いも悪いも経験をするから。


特にステージの上からでは


お客さんの表情は本当によく見えるし


その反応によっては感じる事も様々。


目からの情報によってライブ中、無意識に


雑念ですら入って来る事もたまにある。


考えてしまうんだ。


ただしこれが、僕は盲目を経験してないから


ハッキリと言える事ではないが、自分の目が見えずに


音と自分の感覚だけを頼りにして見たらどうか。


まず僕は僕の表情を気にする事はないと思う。


周りの人がどんな顔をして自分を見ているか


情報がはいってこないから素になれる。


お客さんの喝采と声だけがリアルに


音と触感で伝わってくるのであれば


それに応えようと裸の自分で


伝えたい事を惜しみなく表現できるだろう。


そして音楽を楽しめるだろう。
 

そう思った。


目から入ってくる情報に対して


萎縮してしまう自分がどこかにいる事は悔しい事だ。


でも彼の演奏を見て少し勇気をもらえた。


何も怖くないよ。と言っている気がしたんです。


自分の感覚には素直になる気持ちを忘れずに


これからもステージに立てたらと思いますね!