あえてマスコミに反論することはしてこなかったが、いい加減な報道が多すぎる。
質の悪い情報が負の連鎖を起こし、それに基づくマスコミからの問い合わせが殺到する。毎日のこうした対応は、まさに徒労だ。
例えば、15日付の読売新聞「維新はや不協和音、1票巡り地方議員と国会議員」の記事。
15日には大阪本部事務所で会議が行われたが、事務所に入る際、この記事について質問されたが、当日の読売新聞を読んでいなかった私は、質問の意味を後で知ることとなった。
実際、規約(案)では、代表選挙における投票は、代表選挙規則で定めることとなっており、その日は議論されることすらなかった。規約案については、国会議員団と地方議員団で窓口を決め、一任となったので何ら問題もない。
しかし、私の古巣である産経新聞の記事(下記に転載)もひどかった。私の発言についても、次のようにある。
松浪健太衆院議員は15日の会合後、記者団に「国会議員団の規則は国会議員団で決めるのは当然だ」と主張した。
「大阪」と「東京」との確執。「日本維新の会」は空中分解の危険性をはらんでいる。
あたかも私が、地方議員団と対立したように書かれている。
しかし実際は、私は「維新の会は議員団ごとにうまくガバナンスを利かしているので、国会議員団もそれを参考にルールをつくりたい」と発言し、大阪府議団の規約をもらえるように頼んだのが真相だ。
ミスリードを通り越して、事実誤認も甚だしい。見出しに「空中分解」などと取られる記事は誤報といって差し支えない。
誤報と言えば、我々5人が8月11日に橋下市長と会談した続報で、朝日も毎日も5人に無所属の4人が合流するかのように1面で報じていた。僕がびっくりしたので、裏づけはなかったといっていいが、その後、訂正を出したとは聞かない。
社会の木鐸たる新聞がいい加減な飛ばし記事を書くことは、関心しない。
日本維新の会、空中分解の兆し 大阪主導の規約に東京側は「暫定」
2012.9.15 21:29
会合では、党代表の任期は3年で再選可能とし、代表選は国会議員、地方議員ともに1人1票の投票で決めるとする規約を固めた。
ただ、国会議員の一人は、協議終了後「過渡期の規約だから」と、変更もありうることを示唆した。
国会議員側の7人は13日夜、都内で党の政策の柱とする「維新八策」や規約について話し合った。
「こなれていない」「これが最終形とはならない」-。7人は八策については修正が必要との認識で一致した。規約についても「国会議員の自立性を明文化させないと国会対応が取れない」「各地域ブロックの責任者は国会議員にすべきだ」との意見が出た。
しかし、15日の協議は、数で勝る府議団らが押し通し、国会議員側も、届け出を最優先させるため反論を極力抑えた。
府議団や市議団は、「外様」である国会議員側に主導権を奪われたくないという意識が強い。国会議員側は、所属政党への離党届を出した直後であり、新党をここでご破算にするわけにいかないが、松浪健太衆院議員は15日の会合後、記者団に「国会議員団の規則は国会議員団で決めるのは当然だ」と主張した。
「大阪」と「東京」との確執。「日本維新の会」は空中分解の危険性をはらんでいる。(松本学)