すでに報道されているが、自民党会派から離脱し、1人会派となった。

 離党届を提出した7人のうち、会派離脱が認められたのは現在のところ僕だけだ。党執行部によると「離党届を提出した以上、総裁選の投票権を持つことは、政治論として問題がある」からだそうだ。

 肝心の党籍については、総裁選後の党紀委員会で決められるようだ。

 自民党を離れ、総裁選挙を見つめながら、特に感慨は湧かない。

 それぞれの候補者が一定の見識を持つことは認めるが、その政策はあまり変化がなく、政治全体に変化が起きるとも考えづらい。

 もうこのままでは、日本はもたないだろうに。

 それぞれの候補者が憲法改正と口を揃えるが、そのための戦略はない。

 自民党がかつて日本社会党と対峙していた頃、総合病院と例えられるほど政策の幅が広かった。その名残は今も色濃くある。

 右肩上がりの時代であれば、政策の幅広さは利点でもあったが、変化が求められる時代にはそぐわない。いわんや、自民党より政策の幅が広い民主党は、まとまりなく拡散するしかなかった。

 首相公選制、ねじれ国会対策としての再議決要件の引き下げ、自治立法権の拡大、どれをとっても憲法の改正が必要だ。

 自民党が衆参で3分の2が取れない以上、自民党以外のもう一つの勢力が躍進しなければ、憲法改正など覚束ない。

 だから僕は自民党を出た。

 ネトウヨと呼ばれる皆さんの中では、維新嫌いが多いようだが、日本維新の会の躍進なくして、憲法改正など不可能ではないか。

 自民党の党是である憲法改正について、僕がどの自民党議員より忠実だったということを、いつか証明したい。