風邪を引かない体質だと公言しているくせに、扁桃腺が腫れてしまった。だから、今朝の街頭は演説をせず、ビラ配りに徹した。こんなことは初めてなので、逆に新鮮だった。

 扁桃腺を腫らしながらの政治活動であるが、昨日、現役大学生の皆さんから 「道州制の先のビジョンは何ですか」と、質問を受けた。

 即座に「憲法改正です」と、答えた。

 憲法改正は自民党発足時からの党是であり、僕が自民党に籍を置くもっとも大きな理由でもある。

 しかしその道筋ははっきりせず、党内からも気概が感じられないのが実情である。

 道州制の観点から言えば、現行憲法改正を前提としない道州制導入は、リーダーの正当性の点で、問題がある。

 道州によっては、1千万票近い得票を得る知事の出現が予想される。現在でも、東京都知事の権力が絶大な理由の一つに、他の追随を許さぬ得票の多さが挙げられる。

 さらにもう一点、自治立法の扱いが挙げられる。現在の条例の解釈だけでは、制約も出てくる。

 しかし何といっても、安全保障である。憲法9条に縛られた現在の姿は独立国家とは言えない。先人に対して、恥ずかしい限りだ。

 自民党の新しいリーダーには、早期に憲法改正を行うビジョンが絶対的に求められる。