昨日まで、自民党大阪府連について、自分なりの総括を試みたが、今日は自民党が現在陥っている低迷の理由について考える。

 「自民党の支持率が上がらない」「民主党の受け皿になりきれていない」などといった、紋切り型の意見が、中堅若手の会合ではいつも出てくる。しかし、そこに本当に自民党を変える活力は無い。

 前回の総選挙での惨敗を受けて、自民党では、「全議員・選挙区支部長懇談会」という会合が行なわれるようになった。浪人も含めて、オープンな場で議論することは大切だが、その議論が反映されているとはいい難い。

 まず私が主張したのは、リーダーシップの問題だ。政権を奪われた以上、党内での権力構造も根底から作り直さなければ、大胆な手が打てるはずもないし、国民もよく見ている。

 私は主張した。

 「派閥を一旦解消して、次に総裁候補になると宣言する者の下に、新たなグループを作り上げるべきだ。逆に言えば、総裁選に立候補する意思のない者が派閥をつくることを禁じるべきだ。そうすれば、二重権力的な構造を国民から批判されることもないし、次世代のリーダーを生み出す仕組みともなる。まさに谷垣総裁は、リーダーをつくる仕組みをつくるために、リーダーシップを発揮すべきだ」

 そこで自らも派閥を離脱し、同世代の派閥を離脱した仲間でグループ「新世紀」を結成した。

 しかし、あまりに出鱈目な民主党政権の無能さに、党内の改革マインドは低下してしまった。

 「別に党改革しなくても、勝手に政権は戻ってくる」

 そんな雰囲気が蔓延した。

 次回は、衆議院自民党の構造から考察する。